2007-01-01から1年間の記事一覧

冬の足音

日本気象協会の20日の予想天気図。典型的な2つ玉低気圧が東日本にかかっている。北海道・東北は大荒れ、中部の高山は雪になるだろうなあ。涸沢の紅葉も終わって、山は一気に冬景色。今年の高山の紅葉は白山だけだったけれど、11月になると近畿の山が染まり…

異邦人

アジサイぐらいの大きさのこの派手な花。実は名前も知らなければ、氏素性も知らない。親類の庭からやってきて、いつの間にか居ついてしまったが、元の庭にはもうなく、尋ねてもそんな花あったかいな、と言われる家なき子。こちらの庭で大切にしてやればいい…

久しぶりにワタリガニを買った。蒸して甲羅を開けると、オレンジ色の内子が全然入ってない。格安のちっぽけな雌にしたのがいけなかったか。蟹はケチるべからず。けど、足の付け根の真っ白な身は美味しい。内海の蟹らしく微かな泥臭さを含む、はんなりと複雑…

シャクヤク全滅

週末は庭の草抜き。伸び放題の宿根草もバッサリやって、花壇は早くも冬支度の様相。1日やっていたらエラク疲れてしまった。草を引きむしり続けた手はだるいし、ずっと這いつくばっていた足腰も重い。山登りより応えている感じ。 さて、庭の一角に7〜8本ほ…

ビレア・秋の陽

Rhododendron vireya 'Simbu Sunset' 秋咲きした熱帯シャクナゲのビレア'シンブ・サンセット'。寒さはもちろん暑さも得意ではない木で、遮光の下で夏越しさせたけれど、やはり弱ったらしく蕾はこれ一つだけ。この先、大変な冬越しがあるし、来年5月にまたこ…

海自給油問題

昼御飯を食べながらテレビを見ていると、国会中継で給油問題をやっている。民主党が攻めているが、もちろん「戦闘地域向けの給油」を政府が認めるはずがない。けど、誰が考えたって明らかだろう。「戦闘地域と非戦闘地域の区分けは非現実的」。つとに安倍前…

秋の花

といっても、山の上にはもはや花はない。夏、あんなに咲き誇った高山植物は種を飛ばし実をつけ、早くも今年の店じまい。代わってこの時季、登山者を喜ばせるのは、登り下りの道を飾る深山の花。先日の白山では、別山からの下山に使った千振尾根にその出会い…

山の実いろいろ

秋の高山の楽しみの一つは、食べられる木の実を見つけて、一つ二つ頂戴しつつ行くこと。白山の室堂から南竜ヶ馬場へ下るトンビ岩コースでも、幾種かの小さな漿果が登山道の脇にたくさん実っていて、写真を撮ったり摘み取ったりするのに忙しかった。以下、白…

秋色白山

土日はK氏と八ヶ岳の予定だったが、「だんじり曳き」が入ったとかで延期に。快晴予報の土曜を見逃すのは勿体ないので、今年2度目の白山に登る。 この連休まではマイカー規制期間なので、前夜、市ノ瀬で車中泊。朝、バスで登山口の別当出合に入り、砂防新道…

續宋詩清絶

出たのかどうかと昨日書いた「宋詩清絶」の後篇と續篇だが、少なくとも續篇は出ていたらしい。検索すると、京都大学附属図書館の谷村文庫というのにあるアーカイブが引っかかってきた。頁の画像も公開されているようなので、喜んで見ていくと、前と後ろのほ…

宋詩清絶

四天王寺の秋の古書市の目録で見つけて申し込んでおいた「宋詩清絶」が届いた。柏木如亭が編んだ宋詩のアンソロジー。虫食い本でずいぶん安かったが、届いたのを見るとだいぶ傷んでいるものの、そんなにひどくもない。稲野書店さんからは遠慮なく送り返して…

『死霊』

埴谷雄高「死霊」の構想メモ見つかる(asahi.com) 『死霊』を読んだのは、もう30年も前。第5章が26年ぶりに発表されてしばらく経ってから。既出全章を一冊にしたあの真っ黒な講談社版でだったけれど(ちなみにこの本の見返しには黒地に薄く星雲が描かれて…

秋庭点描

ほんの数日前まで短パン・Tシャツで十分という蒸し暑さだったというのに、突然季節相応の気温に急降下して、庭もにわかに秋の風情。蚊を恐れて夏以来一度も本格的に草抜きをしていないせいで、エノコログサやメヒシバなどの雑草が実をつけて、今にも種をた…

南ア・パノラマ

→拡大 以前、南アルプスのパノラマ撮影は南アルプスの山からでは具合が悪い所以を説いて、東西に離れた適当なピークからならば良いものが得られるかもと書いたのだが、先日登った空木岳も南北に連なる南アを西から見ることのできる、方角的には理想に近いピ…

伊那谷

先日の登山で訪れた伊那谷は、わが憧れの土地のひとつだ。こんなにスケールの大きな地形は日本でも少ないだろう。西側には一気に3000m近くまでせり上がる中央アルプスが連なり、東には伊那山地を前景に、一直線に伸びる中央構造線の谷をはさんで、南アルプ…

ニコン展示会

用事帰りに誘われて新大阪で開かれているニコンの新製品展示会をのぞいてみた。会場に入ってびっくり、ウィークデイなのに、いやだからこそか、カメラじいちゃんたちでごった返している。シルバー世代がブースに列をなし、熱心に新製品をいじくり回しつつ係…

空木岳

水曜は中央アルプスの秀峰に日帰り登山。週間予報ではまた土日が思わしくなく、山の禁断症状堪え難く、というか高山登山に残された時間を惜しむあまり、快晴予報のウィークデイに出掛ける。前夜、駒ヶ根から古城林道を進み、終点登山口で車中泊。6時半に車…

コストコ

結局9月の貴重な2連続3連休は、どちらも中部の空模様がパッとせず、山へは行けず仕舞い。週間予報では今週末も芳しくない。こうなったら上天気の週日に出掛けてやるか。本日の振替休日も時たま雨のパラつく天気だが、一日犬と垂れ込めているのもシャクな…

限界点

北極の氷、…1カ月で日本列島3個分減る(asahi.com) 北極の氷が減りまくっているらしい。30年前には700万平方キロあったのが今は400万ちょっとだという。融けた氷はどこにいったのか。もちろん水になって海に入る。海の氷が融けた程度ではあまり大きな影響は…

Living Jewel

庭の拾い物。近くにエノキの大木があるためか、時たま飛んでるのを見る。死してなお光り輝く。法隆寺の玉虫厨子に残る羽など、千数百年を経ても輝きを残しているらしいから、当然か。羽だけでなく、腹の方もきれいだなあ。 タマムシは日本の美しい虫の代表格…

秋暑

彼岸だというのに盆の頃のような夏日が続いている。これではまるで常夏の国。突出した気候の異常の後には、それとバランスを取るように揺り戻しがやってくる、というのが気候をめぐる一般的な経験則ではなかろうか。たとえば極端な暖冬・寡雪だった今年の冬…

鐵齋

○嵯峨夜帰 萩露萱風 秋 叢に満つ 西郊 啼く虫ならざる処なし 陰雲 月をおおう幽篁の裡 一穂の明燈 車折宮 富岡鐵齋のこの季節の詩。新学社の近代浪漫派文庫、鉄斎・蓮月の巻をときどきのぞいているけれど、鐵齋の詩はもしかしたらそんなに悪くないんじゃない…

葛城問題

もひとつ葛城ネタ。 葛城市のホームページをWindows Vistaで見ると、面白いことが起こる。葛城の葛の字が2種類現われるのだ。トップのタイトル、つまり正式な市名の画像による表記は だが、その他の文中の文字は になっている。市町村の名前は固有名詞なの…

葛城山・本居宣長

『なほ西には金剛山、いとたかくはるかに見ゆ。その北にならびて、同じほどなる山の、いさゝか低きをなん、葛城山と今はいふなれど、いにしへはこのふたつながら葛城山にて有りけんを、金剛山とは寺たててのちにぞつけつらん。すべて山もなにも、後の世には…

葛城山

土曜日は奈良に出かける。といってもお寺参りではなく、また嫁さんを連れてドライブ登山。広大な山上台地まで自動車道が通じる大台ヶ原をめざして奈良盆地を南下するが、前途の紀伊山地の上には分厚い雲がかぶさっている。急遽山を変えて手近な大和葛城山に…

なでしこジャパン

サッカーの女子ワールドカップが開催されているのに、今日初めて気づいた。日本が出場しているのに、こんなに盛り上がってなくて、というか、話題にもなってなくていいんだろうか。この前のアテネ五輪の時の方が注目度は高かったような気がするな。 ところで…

アパラチアン・トレイル

昨日、NHK-hiでやっていたアメリカのアパラチアン・トレイルを取り上げた2時間の番組は面白かった。長大な山道を6カ月かけて歩く、スルー・ハイカーと呼ばれる人たちが背負った人生模様に焦点を当てた、かなりウェットな作りの番組だったが、道とそれを取…

秋空

昨夜は夏の掛け布団では寒いほどの秋めいた夜。午前は空をきれいな鱗雲が飾った。ただ、台風や前線が近づくと鱗雲ができやすい、という気象の経験則通り、午後は次第に雲が厚くなり、夜は雨。白根三山の疲れも抜けて、またぞろ山の虫が動き出し、この週末辺…

テロ特措法

「給油継続無理なら退陣」首相、法整備に決意(朝日夕刊) これを読んで、この人はダメだと思ったな。一国の首相が他国の艦船に給油する任務に政権を賭するというのはあまりに軽すぎるし、バランス感覚を疑わせる発言だと思う。それが米豪首脳との会談の翌日…

大リーグ

松坂は押し出し2つの後、満塁ホームランを喫するという最悪の負け方をするし、イチローのマリナーズはここにきて負けが混んで、ワイルドカード争いから脱落しかけ。松井もあれだけ量産したホームランがピタッと出なくなって、打率もぐんぐん下降してる。こ…