葛城問題
もひとつ葛城ネタ。
葛城市のホームページをWindows Vistaで見ると、面白いことが起こる。葛城の葛の字が2種類現われるのだ。トップのタイトル、つまり正式な市名の画像による表記は
だが、その他の文中の文字は
になっている。市町村の名前は固有名詞なのだから、2種類の文字の姿があっては具合が悪かろう。
なぜこんなことになっているのかというと、以前に紹介したWindows Vistaの文字コードの問題なのだ。Vistaでは拡張された文字セットが使われるとともに、168字の字体が国語審議会の「表外漢字字体表」に従って変更された。葛城の葛の字もそこに含まれていたというわけだ。葛城市の合併以前の2000年にはこの字体表は答申されていたということだから、スタンダードではなくなった字体(実勢では当時も今もこちらが多いとは思うが、いずれは消える運命)を敢えて市名に採用したのは、新情勢に疎かったと言わざるを得ないだろう。将来、世の中がVista一色になってしまったら、葛城市さんは葛を一々画像で作るのかな。
葛城市とは逆の立場にあるのが葛飾区。以前から
を区の表記として採用していて、旧文字コード時代には苦労が絶えなかったようだが、Vistaの字体変更によってホッと一息というところだろうか。区のサイトにはこの点に関する一項が設けられていて面白い。