シャクヤク全滅

 週末は庭の草抜き。伸び放題の宿根草もバッサリやって、花壇は早くも冬支度の様相。1日やっていたらエラク疲れてしまった。草を引きむしり続けた手はだるいし、ずっと這いつくばっていた足腰も重い。山登りより応えている感じ。
 さて、庭の一角に7〜8本ほどシャクヤクを植えていて、今年もきれいに咲いてくれたのだが、梅雨ごろだったか、1株から始まった病変が次第に拡大して、結局全部枯れてしまったのだった。枯れ株を掘り上げてみると、根茎が白く黴に覆われたようになっている。土壌の菌によるものかもと消毒効果があるという石灰を撒いたり、あるいはセンチュウの被害かと殺センチュウ薬を混ぜてみたりしたのだが効果なく、よく繁っていたシャクヤクが消えた災厄の土地は、何が起こったのか少々不気味でもあり、雑草が繁るに任せておいたのだった。
 今、雑草を取り除けた土は、別に何が飛び出すわけではないが、乾いた土が大きめの団粒になっていて、気のせいか少し様子が違う感じ。部分的に白い小さな粒が表面に見られるから、まだ菌が蔓延しているんだろうか。ただ、すぐ側にはジャーマンアイリスがあったのだが、そちらは問題ないので、シャクヤク固有の土壌病原だったよう。もともと土質の良くないところに密に植え、芽を折るのが心配で春先によく耕起することができなかったし、ドクダミなどの雑草の根も表面を覆っていた。結局、環境の悪化が土壌菌の増殖を招いたということだろうなあ。冬の間によく掘り起こして、石灰や堆肥をたっぷり混ぜて、土の再生を待つことにしよう。
在りし日のシャクヤク