2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

12月の紅葉

ようやく家の周囲も紅葉&黄葉の盛り。けれど考えたら、明日から12月だ。やや標高のあるこの辺りがこの遅さなのだから、下界は推して知るべし。「アインシュタインの眼」だったか、テレビで乗鞍山麓の紅葉の名木を定点観測して、氷点近くまで明け方の気温の…

涙のピアニスト

コンサートで涙を流しながら弾くピアニストを初めて見た。といっても、テレビの話だが。BShiでやっていた「ピアノの詩人 ショパンのミステリー」というドキュメンタリーで、仲道郁代がショパンを訪ねる旅をする。そして、番組の最後に彼女のコンサートの様子…

竹泉 純米生

竹泉 純米山田錦 無濾過生原酒 冬ごもりの友はやはり日本酒。秋が深まり、夜の静かさが身に沁むと、刺激的な蒸留酒や華やかな果実酒よりも、柔らかに味覚に添う米の酒を飲みたくなる。この冬の最初のお気に入りの一本になったのが、先日氷上のスーパーの酒屋…

丹波の秋

幾日か続いた小春日和も日曜で終わりそうなので、丹波の秋を訪ねてドライブ。最終目的地は茅葺き集落で有名な美山に設定して、篠山から山村を縫う道をのんびり走る。といっても、カーナビは地図音痴が頼る機械と偏見を持っているので、ルートは事前にマップ…

eTrex 時間データ問題

今日は昨日に輪をかけた小春日和。陽差しで汗ばむほどのデッキで、ガーミンのGPSを相手に問題解決に取り組む。問題というのは、採ったトラックログに時間データが記録されていないこと。設定をあちこちいじったり、英語マニュアルを矯めつ眇めつしたりしてソ…

丹生の秋

今日は終日の小春日和。農協横の精米機に米を摺りに行ったら、丹生山系の紅葉がきれいなので、カメラを取りに戻って少しうろうろして写真を撮る。 丹生山系というのは、阪神間の北に東西に連なる六甲山地と並行して、その北側に並ぶ標高500m代の山々。典型…

午前中は正しく小春日和と呼ぶべき穏やかさなのに、午後になると雲が広がって寒々しい空になる。そんな天気がこの所続いていると思ったら、日本列島は半分真冬に足を突っこんでいたらしい。東北や上越では11月としては記録的な大雪になっているという。尾瀬…

音盤時代

今だにシューベルトの後期ピアノ・ソナタ浸りが続いている。最近買ったCDもこればかりだ。色んなピアニストの盤を集めているが、廃盤になったものも多くて、いきおい中古CDばかり買うことになる。アマゾンのマーケットプレイスやYahooオークションの中古…

ネット公売の鐵齋

久しぶりにYahooオークションで「鉄斎」を検索してみると、長野の飯山市から公売物件が2点出ている。公売オークションの走りの東京都の時にも山水図が出たけれど、鐵齋はあれ以来だろうか。2点のうち「拾得の図」というのは、他のオークションの「鉄斎」同…

リンゴ犬

デッキでリンゴをかじっていると、2回計8匹を生んで、すっかりおばさん体型になった母犬が足元で待っている。おばちゃん犬らしく食欲も旺盛。食べ残しを差し出すと、前歯で上手にかじる。あまり上手なのでいつもやってしまうが、犬にリンゴをやっても問題…

幼虫

古い大きな切り株を片付けていると、転がりでたものがある。丸々太ったカブトムシの幼虫だ。腐った切り株の腐土のなかに何匹も入っているよう。庭いじりをやっていてよく見る、そして時々は鉢植えの根を食い荒らして泣かされるコガネムシの幼虫の数倍はある…

味御飯

秋も深まると季節の実りで遊びたくなる、というわけでもないが、嫁さんが飼い犬の喧嘩の仲裁に入ってとばっちりを食らい、手にちょっとした傷を負ったので、この週末は男の手料理3連発とする。といっても自信のあるレパートリーは片手分くらいなので、そう…

青刈田

田園地帯を走っていて、今日、改めて気づいたことがある。田が青いのである。まるで早苗の頃の風景だ。もちろん稲刈りはとうに終わっている。我々の子どもの頃からの常識からすると、そこには切り株だけの寂しい田圃が広がっている季節だ。ところが見る田、…

菅 茶山・落木

○冬日雜詩十首 其の三 夜山 幽寂たり 読書の堂 寒うして衾裯を襲ねて霜有るを覺ゆ 枕を欹てて耿然として落木を聽く 半櫳の斜月 暁蒼蒼 「黄葉夕陽村舎詩」三巻から。タイトルは冬日雑詩だが、布団を重ねて初霜を知るというんだから、このごろか、もう少し遅…

入冬

中国語では春夏秋冬に入をつけて、季節の始まりを表現するようだが、日本で季節の起点に入を使うのは入梅くらいだろうか。昨日は一日、まだ紅葉も済んでないのに、木枯らしと呼びたいような冷たい風が吹いた。丘の上のキャンパスをうろうろしていたので、風…

仏像とほとけ様

BShiの「心の仏像100選」という番組を見ていて、仏像について考えた。番組ではタイトル通り、心の拠り所としての、いわば「ほとけ様」的視点から仏像を取り上げていたわけだが、奈良・京都の美術的に優れた仏像に接する時は、あまりにウェットな見方はたぶん…

耐病性バラ

サルビアと競うように健気に咲いてる秋のバラ。今年は病気に強いという触れ込みの2種類のバラを導入した。殺菌剤を使わないうちの庭では、筋金入りの耐病性が不可欠なのだ。結論から言うと、 ミストレス・クイックリー◎ ペガサス× どちらも強健と聞いたイン…

上昇スキー

山スキーメーリングリストで教えてもらった文字通りぶっ飛んでるスキーのYouTube映像。UPSKIというんだそうだ。DOWNSKIさえ覚束ないのに、こんなの、もし立ってられたとしても、岩に激突するか、崖から飛び出して即アウト。あこがれる気にもなれまへん。けど…

大立者

予測できない展開を見せて、ようやく一段落ついたらしい大連立騒動。昨日辺りからはその舞台裏の話も漏れ聞こえてくる。保守系新聞のボスが言い出しっぺで、おっちょこちょいの首相経験者が仲立ちした云々。聞いていて、大立者というあまり使われなくなった…

妻木晩田遺跡

大山登山の帰りに淀江町の日帰り温泉に寄ったら、すぐ近くに名前だけは聞いていた妻木晩田(むきばんだ)遺跡があったので立ち寄ってみた。 資料館をのぞいて驚いた。日本海を望む標高100mほどのU字型の細長い丘陵の上全体が弥生時代の後半約300年間の遺跡…

宝珠尾根のブナ

土曜日、下山に使った大山の宝珠尾根はすばらしいブナの宝庫で、特にコースの後半は行けども行けどもブナの純林が続いて、大山のブナ林は西日本一の評判を実感したことだった。ところで、中腹ですれ違った地元の人と覚しいおばちゃん、当方がカメラをぶら下…

大山

土曜は紅葉を求めて伯耆大山に登った。といっても、大山寺からの夏山登山道は人が列をなしているだろうから、マイナーな東の峰々を周回することにして、前夜、川床登山口に入る。ここは駐車場がなく、立ち木の間に数台分の空き地があるだけ。他に車はなく、…

秋のサルビア

庭の花の1年を締めくくるのは、今年もやはりサルビアたち。こぼれ種で鮮やかなスカーレットやピンクの花を咲かせる1年草のサルビア・コクシネアも、寂しくなった花壇にひとときの彩りを取り戻してくれる種類だが、やはり嬉しいのは、もう長く庭にいる宿根…

鏡花・栃ノ木峠

『 蕭殺たる此の秋の風は、宵は一際鋭かつた。藍縞の袷を着て、黒の兵子帶を締めて、羽織も無い、澤の少いが痩せた身體を、背後から絞つて、長くもない額髪を冷く拂つた。……其の餘波が、カラ/\と乾びた木の葉を捲きながら、旅籠屋の框へ吹き込んで、大な爐…