Living Jewel


 庭の拾い物。近くにエノキの大木があるためか、時たま飛んでるのを見る。死してなお光り輝く。法隆寺の玉虫厨子に残る羽など、千数百年を経ても輝きを残しているらしいから、当然か。羽だけでなく、腹の方もきれいだなあ。
 タマムシは日本の美しい虫の代表格だが、世界にはさらに美しい虫がいることを教えてくれたのがLiving Jewelsというサイト。写真のページを見ると、これでもかというぐらい美しい甲虫の写真が公開されている。Poul Beckmannという人が撮ったもので、立派な写真集も出ている。けど、このサイト、本の宣伝サイトにしては気前が良すぎるなあ。スキャンサービスのPRも兼ねてもいるようだが、小出しの販促サイトが多い日本からすれば、信じられない情報量だ。
 それにしてもこれら世界の虫たちの美しさはどうだろう。Phanaeus vindexというダイコクコガネの仲間などまさに生きた宝石。動物の排泄物に集まるこの糞虫が、なぜこんなにも美しい必要があるのだろう。造化の思慮は人間の知恵をはるかに超えている。