2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

林道新緑

昨日の登山で登山口へのアプローチに使った不動小屋谷林道は、とんでもなく長い林道で、急なカーブが嫌になるほど続く。千仞の谷に面するすれ違いも難しい道には、ガードレールとてなく、運転が苦手な人にとっては、このアプローチこそが登山の核心と言えそ…

釈迦ヶ岳

終日の快晴を利して大峰山脈南部の秀峰、釈迦ヶ岳に登ってきた。今日は久々にK氏と同道。氏はスキーのベテランにも関わらず、山スキーにつきものの悪雪や転倒を忌み嫌って、頑としてこの迷えるヘボスキーヤーの誘いに応じないのは、はなはだ遺憾とするとこ…

ゲラニウム

Geranium 'Tiny Monster' 咲くたびに報告していてはキリがないが、またゲラニウムネタ。タイニーモンスターは、オクソニアナムに劣らない暖地向きの優秀品種。サンギネウムとプシロステモンの交配種で、葉と姿はサンギネウムによく似て倍ほど大きく、花はプ…

昭和影像

昭和30年代のニュース映画を順次公開していっている[朝日ニュース昭和影像ブログ]というのがあることを知り、しばしのタイムスリップを楽しんでみた。高度経済成長のとば口のこの時代の影像には、まさに「普請中」と言うしかない、右往左往する国の姿があ…

たけのこの季節到来。暖かい冬と寒い春とで、今年はどうなるかと思ったら、早くも大きなのが顔を出している。夕方、小雨のなか急いで2本収穫。米ぬかで煮て明日はたけのこ御飯だな。田舎家のこととて周囲には竹藪が幅をきかせている。毎年ゴールデンウィー…

ティアレラ

Tiarella 'Spring Symphony' 門の日陰でティアレラが開花中。少し前から注目され始めた植物で、ユキノシタ科、ツボサンゴの近縁らしい。といっても、ツボサンゴ自体があまりなじみのない花なのだけれど。白や薄ピンクの繊細な花穂を春に伸ばして、日陰の空間…

ゲラニウム

Geranium oxonianum 'Lace Time' 庭植えのゲラニウムが咲き始めている。大きな花でも派手な花でもないが、端正で可憐な花はやはり魅力的だ。特にこのオクソニアナムという種類は、ポツポツと咲く花の期間が長いし、葉も早くから遅くまで青々して、株の形もこ…

新じゃが

スーパーに鹿児島産の新じゃがの小粒があったので、皮のまま出し醤油で煮てしまう。味の沁みた皮とホクホクの身。これも春の味。食後はテレビを見つつ、じだらくにフィガロ。BS日テレの「トラベリックス」って、まるっきり「世界ふれあい街歩き」じゃない…

水換え

超久々に熱帯魚の水の総換え。ふだん餌をやるだけでほったらかしの水槽は、藻が発生して劣悪な環境だが、不思議と水槽の主のエンゼルフィッシュは恙ない。掌大の立派なやつで、もう7〜8年生きてるんじゃないだろうか。せっかくきれいになったので、寂しく…

辰馬考古資料館

香櫨園の辰馬考古資料館に立ち寄る。毎春恒例の鉄斎展をやっている。灘の酒「白鷹」を造る辰馬家が設立した博物館で、鐵齋と親しかった初代が所蔵した鐵齋画がやはり目玉。蔵品に扇面や人物画などの小品が多いのは、その濃やかな交友を物語るものか。けれど…

ウェブサイトの基盤

久しぶりにのぞいた[作家・秦恒平の文学と生活]が大変なことになっている。たぶん日本で唯一、ネットに本格的に軸足を置いて発信を行っているプロ作家で、特に「生活と意見」と題する日記は、読者の反応などを取り込みつつ、毎日精力的に更新されている。…

高山スキー

めったにない好山スキーコースを見つけた。標高約2800mから始まる、見るからに広々とした、へっぴり腰スキーヤーにも優しい斜度の、奇跡のようなロングコース。いやー、行ってみたいなあ。けど、これはもう高山スキーの領域。行程も長く、2度の徒渉があり…

草紙洗

日曜日に三木のホームセンターで、以前から欲しかった草紙洗を見つけて購入。売れ残りの苗木のなかに、ひっそり花を咲かせていた。椿苗としてはずいぶん安い値段なので、細々と頼りない苗だが連れ帰る。江戸時代からある古典椿の一つで、名前の由来は謡曲の…

呑吐ダム

昼は犬をつれて近くのダム湖畔を散歩。堰堤を渡って、周回路をミツバツツジと新緑を楽しみつつ少しだけ歩いて、また戻る。呑吐(どんと)ダムというおかしな名は、堰堤が扼しているかつての深い岩がちな谷に由来しているらしい。今はもちろん全部水底で、そ…

『青年の環』

丸谷才一トリオからあっさり切り捨てられていた野間宏の長大な小説『青年の環』。'83〜'84年に岩波文庫が、同文庫史上最大のボリュームを甘受して、5巻本を出したのは大英断だと思ったものだが、もちろんその後長く品切れ状態が続いていた。第1次戦後派へ…

国民投票法案

国民投票法案、衆院通過。憲法書き替えへの布石が、憲法書き替えを問うて得たのではない議席数を背景に着々と進んでいる。 最終的な判断は国民に委ねられているとはいえ、国際関係のパワーゲーム性のみを強調する、リアリストと称される人たちのマスコミでの…

落花

気温が低めでよくもった今年の花も、週末以降の雨がちな日和でようやく散るときを迎えそう。そこで、『竹外二十八字詩』から有名な落花の詩。 ○芳野 古陵の松柏 天飈に吼ゆ 山寺 春を尋ねれば 春寂寥 眉雪の老僧 時に箒をとどめ 落花深き処 南朝を説く 古陵…

『文学全集を立ちあげる』

面白いので半日で読んでしまった本。丸谷才一・鹿島茂・三浦雅士という手練の本読みが(丸谷以外未読だが)、架空の文学全集を構想する。今や絶滅状態の文学全集という出版形態だが、その構成、つまり作家・作品の取捨選択には各時代の文学観が多少とも反映…

ホスタ動く

ホスタ(ぎぼうし)の芽出し。しかしエライことになってるな。これで葉が展開したら、どういうことになるんだろ。適当な半日陰に植えてやれば、世話いらずで育つ魅力ある宿根草。日本生まれの園芸植物では最優秀の一つじゃなかろうか。世界中でもてはやされ…

願教寺火山

金曜日に登った願教寺山とその周辺に列をなして聳える野伏ヶ岳・薙刀山・日岸山・よも太郎山・三ノ峰などの山々は、約300万年前に活動していた火山の名残の地形だということだ。300万年という時間によって、元の火山の地形はほとんど跡をとどめないほど浸食…

願教寺山

上天気の金曜はまた山へ出奔(^^;。2002年以来毎年この時期に訪れている石徹白の最奥の山域をめざす。寡雪の今年はきっと林道の除雪も早いはずで、あわよくば大杉登山口まで車で入ってと前夜石徹白に入ると、林道は中居神社下の入口から少しで進行不能に。こ…

杉田淳『デモクラシーの論じ方』

民主主義の政治制度とその可能性について考えるためのたくさんのヒントを提供してくれる本。というか、考えることを促す問題提起満載の本。AB2人の対話から構成されていて、一人はおおむね現状肯定派、一人はその反対。2人の歯に衣着せぬ議論は対話編と…

吉田秀和のハスキル

[Blue Sky Label]にクララ・ハスキルのスカルラッティソナタ集がある。吉田秀和が『私の好きな曲』という本のなかで、スカルラッティの演奏として推しているものの一つ。曰く、「私の愛するスカルラッティのもう一枚のレコードはクララ・ハスキルのそれだ…

花冷え

とはよく言ったもので、桜が咲くこの時期になって、大陸からそっと降りてきた冬の寒気のしっぽが、野や町をもうすっかり覆ったはずの春のスカートの下に忍び入って、花見の人たちを震えさせる、ということがある。といっても、陽光はもう十分に春のものだか…

ヒサカキ

春の匂いの元凶発見。やっぱりヒサカキの花。榊に似て、もう少し小さな葉が密についた低木の枝に、白い小さな花がびっしり。壺型の一見可愛い花なのだが、近づくと例の強烈な匂いが鼻を衝く。一旦気がつくと、仕事場の窓から見える裏山の斜面にもしっかり生…

大野屋のういろ

明治村の売店にあったういろ。大須ういろや青柳ういろは山の帰りによく買って帰るが、犬山のういろ屋、大野屋さんのものは初めて。さっそく包丁を入れると、すごい弾力で、包装のビニールの上からでは切りにくい。口に入れると、柔らかくモチモチ。甘さ控え…

明治村

土曜日は以前から行きたかった愛知県犬山市の明治村へロングドライブ。といっても母親の里がこちらなので、40年(^^;ほど前に一度来たことがある。入鹿池が大きかったのと、チンチン電車が走っていたのぐらいしか記憶がないが。子どもの無料デーだったらしく…