大リーグ

 松坂は押し出し2つの後、満塁ホームランを喫するという最悪の負け方をするし、イチローマリナーズはここにきて負けが混んで、ワイルドカード争いから脱落しかけ。松井もあれだけ量産したホームランがピタッと出なくなって、打率もぐんぐん下降してる。この所、大リーグ放送はインケツ続きだ。何の思い入れもない国内リーグなら、ビールを飲みつつ横目で見ていられるのだが、日本人大リーガーとなるとつい力を入れて見てしまう。何か嫌だと思いながらも、彼らの調子が良ければ気分が良くなるし、ダメなら途中でテレビをブチ切って愚痴ったりする。スポーツほどナショナリズム的感情を呼び起こすものはないし、ナショナリズムほどスポーツ観戦を熱くするものはない。サッカーのワールドカップなど、その最たるものだろう。まあ、こういうお国贔屓は人生のいい味付けと受け入れつつも、どこかに常に嫌悪感も保持して、おのれの心情に潜む料簡の狭い部分を普段から意識しておれば、いざという時、ナショナリズムの暴走に乗る気づかいはないのではないかな。