2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

160億画素の高松塚壁画

「ダ・ヴィンチ・コード」ではイエスの子を身ごもったマグダラのマリアにされてしまったところの「最後の晩餐」のヨハネ。ここまでアップになると絵の具のひび割れまで見えるが、これはまだ序の口。なんと160億画素という超高精細画像をイタリアの画像処理会…

WiMAX

ITU、「WiMAX」を国際標準に(ITmedia) 次世代高速無線通信規格のWiMAX(ワイマックス)がいよいよ現実のものになってきたみたいだ。この秋には、総務省が国内での次世代高速無線通信事業の免許交付を、2社に対して行うらしい。この2つの枠を、WiMAX方式を…

山田寺

山田寺仏頭(レプリカ) 日曜は奈良盆地へ。飛鳥資料館で以前から気になっていた山田寺の特別展が開かれているというので、それと山田寺跡に加えて、山田寺出自の仏を訪ねる旅をプランニング、というほど大層なものではないが、失われた大寺をめぐる半日の古都…

栃の実・泉鏡花

別山の千振尾根で拾った栃の実をしばらく放っておいたら、すっかり枯れて、皺が寄り偏平になり、けれどチョコレート色のしっかりした堅果になって、掌のうえで可愛い。拾ったばかりの丸々黒々艶やかだった様子とはずいぶん違うが、それでも秋の賜物を感じさ…

脱力古書店

文学全集のロレンス・ダレルの巻を注文したら、届いたのはダレルの箱に入ったトーマス・マンの巻だった。あわててメールを送ったら、トーマス・マンの箱の中身を確認しますという返事。待っているとメールが届いた。トーマス・マンの箱の中身は「大地」だっ…

鉄斎美術館

久しぶりに清荒神に立ち寄る。鐵齋詣でも、最近、マンネリ気味。鉄斎美術館の蔵品を全部見尽くしたというわけはないはずだが、展示される作品が限られているのか、このところ新しい出会いはほとんどなくなったように思う。もちろん何度見ても傑作は傑作なの…

ファーブル昆虫記

BShiで昨夜から3夜連続でファーブル昆虫記をめぐる番組をやっている。昆虫記を翻訳している奥本大三郎が南仏にファーブルの故地を訪ね、昆虫写真家の海野和男がファーブルの観察を最新の映像技術で追いかける。特に糞虫好きの自分としては、昨日のミヤ…

林達夫・ローズマリー

『私のように庭を歴史的な植物蒐集の場所としている人間にとっては、庭はいわば日附ある風景である。…中でもラヴェンターとマヨナラ草とはその由緒深さから言っても風情から言っても私の偏愛の植物で、私の庭でもこの両者には断然優先の場所が与えられている…

中国山地ひと巡り

秋が深まると中国山地を当てもなくドライブしたくなる。中国山地といっても、中国道の北側の深い山々ではなく、南側に広がるよく浸食された準平原的な地域。点在する山里にはよく道が通じ、穏やかな山水の風景を楽しみつつ、のんびり車を走らせるのも楽しい…

海洋無酸素事変

BS1で再放送していた「石油 1億6千万年の旅」はかなり衝撃的な内容だった。石油は実は地球の過去の大異変の産物で、人類は石油を使うことで大異変の因子を再び急速に復活させているんだ、というのが大まかな筋。 その大異変とは「海洋無酸素事変(Oceani…

初冠雪

立山ライブカメラ 槍ヶ岳ライブカメラ 山はもう雪になってる。今年最初の本格的な雪だろう。2週間前はナナカマドの紅葉が盛りだった加賀白山も白くなったろうか。日本アルプスはもう気分的に遠いが、中部の中級山岳はまだ登り頃。日曜から戻ってくる秋晴れ…

カラーレーザー・プリンター

もう5年使っている家族用のインクジェットの調子がさすがによくないので、後継機を探していたら、カラーレーザーが思いの外安くなっているのに気づく。ちょっと前までカラーレーザーなんてオフィスでしかお目にかかれない高級機だったのに、十分家庭で使え…

冬の足音

日本気象協会の20日の予想天気図。典型的な2つ玉低気圧が東日本にかかっている。北海道・東北は大荒れ、中部の高山は雪になるだろうなあ。涸沢の紅葉も終わって、山は一気に冬景色。今年の高山の紅葉は白山だけだったけれど、11月になると近畿の山が染まり…

異邦人

アジサイぐらいの大きさのこの派手な花。実は名前も知らなければ、氏素性も知らない。親類の庭からやってきて、いつの間にか居ついてしまったが、元の庭にはもうなく、尋ねてもそんな花あったかいな、と言われる家なき子。こちらの庭で大切にしてやればいい…

久しぶりにワタリガニを買った。蒸して甲羅を開けると、オレンジ色の内子が全然入ってない。格安のちっぽけな雌にしたのがいけなかったか。蟹はケチるべからず。けど、足の付け根の真っ白な身は美味しい。内海の蟹らしく微かな泥臭さを含む、はんなりと複雑…

シャクヤク全滅

週末は庭の草抜き。伸び放題の宿根草もバッサリやって、花壇は早くも冬支度の様相。1日やっていたらエラク疲れてしまった。草を引きむしり続けた手はだるいし、ずっと這いつくばっていた足腰も重い。山登りより応えている感じ。 さて、庭の一角に7〜8本ほ…

ビレア・秋の陽

Rhododendron vireya 'Simbu Sunset' 秋咲きした熱帯シャクナゲのビレア'シンブ・サンセット'。寒さはもちろん暑さも得意ではない木で、遮光の下で夏越しさせたけれど、やはり弱ったらしく蕾はこれ一つだけ。この先、大変な冬越しがあるし、来年5月にまたこ…

海自給油問題

昼御飯を食べながらテレビを見ていると、国会中継で給油問題をやっている。民主党が攻めているが、もちろん「戦闘地域向けの給油」を政府が認めるはずがない。けど、誰が考えたって明らかだろう。「戦闘地域と非戦闘地域の区分けは非現実的」。つとに安倍前…

秋の花

といっても、山の上にはもはや花はない。夏、あんなに咲き誇った高山植物は種を飛ばし実をつけ、早くも今年の店じまい。代わってこの時季、登山者を喜ばせるのは、登り下りの道を飾る深山の花。先日の白山では、別山からの下山に使った千振尾根にその出会い…

山の実いろいろ

秋の高山の楽しみの一つは、食べられる木の実を見つけて、一つ二つ頂戴しつつ行くこと。白山の室堂から南竜ヶ馬場へ下るトンビ岩コースでも、幾種かの小さな漿果が登山道の脇にたくさん実っていて、写真を撮ったり摘み取ったりするのに忙しかった。以下、白…

秋色白山

土日はK氏と八ヶ岳の予定だったが、「だんじり曳き」が入ったとかで延期に。快晴予報の土曜を見逃すのは勿体ないので、今年2度目の白山に登る。 この連休まではマイカー規制期間なので、前夜、市ノ瀬で車中泊。朝、バスで登山口の別当出合に入り、砂防新道…

續宋詩清絶

出たのかどうかと昨日書いた「宋詩清絶」の後篇と續篇だが、少なくとも續篇は出ていたらしい。検索すると、京都大学附属図書館の谷村文庫というのにあるアーカイブが引っかかってきた。頁の画像も公開されているようなので、喜んで見ていくと、前と後ろのほ…

宋詩清絶

四天王寺の秋の古書市の目録で見つけて申し込んでおいた「宋詩清絶」が届いた。柏木如亭が編んだ宋詩のアンソロジー。虫食い本でずいぶん安かったが、届いたのを見るとだいぶ傷んでいるものの、そんなにひどくもない。稲野書店さんからは遠慮なく送り返して…

『死霊』

埴谷雄高「死霊」の構想メモ見つかる(asahi.com) 『死霊』を読んだのは、もう30年も前。第5章が26年ぶりに発表されてしばらく経ってから。既出全章を一冊にしたあの真っ黒な講談社版でだったけれど(ちなみにこの本の見返しには黒地に薄く星雲が描かれて…

秋庭点描

ほんの数日前まで短パン・Tシャツで十分という蒸し暑さだったというのに、突然季節相応の気温に急降下して、庭もにわかに秋の風情。蚊を恐れて夏以来一度も本格的に草抜きをしていないせいで、エノコログサやメヒシバなどの雑草が実をつけて、今にも種をた…