白山

半年ぶりに山に登った。その山が真夏の白山日帰りというのは、今の自分には少々無謀だったようで、登りは山頂を前に足が攣りまくり、下りは熱中症の一症状なのか何なのか、途中から眼鏡越しの視野がぼやけるという変な状態に陥って、ただでさえ急な観光新道…

氷ノ山

すでに一週間前のことになりますが、今年2度目の横行渓谷からの氷ノ山へ。たぶん今年初めての快晴の空の下、前回と同じ大屋川源流コースで山頂をめざしました。ところが山頂に着く頃には北から暗雲が押し寄せ、一気に陰鬱な空模様に変わってしまいました。…

氷ノ山

2005年に匹敵する豪雪の年になるのではないかと思われた1・2月の寒さと降雪の後、3月は一転して温かく雨勝ちな気候となってしまいました。ぐずついた週末が多く、雑事も加わって、どんどん融けていくだろう雪を心配しながら、指をくわえて山を思う日々が…

戸倉峠から三ノ丸、途中まで

日曜は今季初めて山スキーを履いて、この時期定番の県境尾根ルートへ。入山口の戸倉トンネル東口には背丈をはるかに越す雪の壁ができています。林道も目覚ましい積雪深で、旧隧道から古い峠道に入る所では、トンネルの間際まで進んで少しだけ登って峠道に入…

明神平

28日は1年ぶりに明神平へ。今年の登山道の雪は深く、途中から早々とスノーシューをつけてガスと寒風の平に登り上げました。そのまま前山の大斜面をめざすと、霧氷を全身にまとったブナが次々にガスの中から立ち現われて、夢幻の世界をさまよっているような…

赤谷山

新年8日は4月に足を痛めて以来、初めての本格登山に。戸倉峠からはノートレースのきついスノーシューラッセルが続きましたが、気がかりだった体力は怪我前と変わらない感じで大いに安心しました。十数年間山に登り続けてきた体は、これくらいのブランクで…

弥山・八経ヶ岳

梅雨入り間近の好天の6月第一日曜は、3年続けて弥山川の岩魚詣でに。今回は趣向を変えて行者還トンネル東口から登ってみる。いつも車でいっぱいの西口に比べて、遠回りになるせいで駐車しているのは他に2台だけと不人気のコース。しばらく樹林をトラバー…

駒ノ尾山スズノコ狩り

土曜は嫁さんを連れて今が旬のネマガリダケの竹の子狩りに。氷ノ山はライバルが多いし、奥津の自然公園は天気が下り坂の日には少し遠い。久々に粟倉の駒ノ尾山に行ってみることにする。 中国道佐用インターから下道のつもりだったが、いつの間にか鳥取道とい…

乗鞍岳山行アルバム

位ヶ原にテントを張る(拡大) 雪原の夜明け 朝の槍穂 淡く染まる乗鞍 雪原に浮かぶ中ア 剣ヶ峰と権現池火口 稜線の山スキーヤーたち 続々と山頂へ 乗鞍北半の峰々越しに北アルプスの連稜

乗鞍岳

土日はK氏を誘って乗鞍遠征。去年4月に山スキーで訪れて、へっぴり腰スキーでボロボロになりつつも、大雪原のスケールが印象に残った位ヶ原にテントを張って、日本離れした風景を楽しむことにする。 この時期はすでに閉鎖したスキー場上部の三本滝まで車で…

よも太郎山・日岸山・薙刀山 山行アルバム

林道はまだこの有り様(拡大) 大滝前後は恐怖の滑り台状態 一登りして笠羽谷出合の橋を見下ろす 願教寺山が見えてきた 日岸山東尾根のメロウな斜面 よも太郎山の登りからの願教寺山 よも太郎山の登りからの日岸山 日岸山の下りからの薙刀山 鞍部から望む薙刀…

よも太郎山・日岸山・薙刀山

好天予報の日曜は4月定番の石徹白遠征に。去年の越美は雪が少なく、笹がかなり出ているという情報で遠征はあきらめたのだったが、今年は十分な雪が想像できる。となると、上部ののびやかな火山地形はすばらしい遊び場だろうが、そこに達するまでの大滝の難…

氷ノ山

土曜はこの時期定番の横行渓谷からの氷ノ山登山。気象情報は春の嵐の接近を予告しているが、日中は大丈夫だろうと出かける。 残雪の早い今年はかなり開いているのではと期待して入った横行林道は、例年通り平家ヶ城休憩所の先の崖際の個所で、デブリがごく部…

氷ノ山三ノ丸幕営

土日はK氏を誘って雪山幕営。雪のシーズン前半の気に入りのフィールドになっている県境尾根からの三ノ丸にご足労頂く。スキーの名手なのに山スキーを忌避する氏に合わせて、今回は初めてスノーシューで。長めの寒波の後でラッセルが予想され、日帰りならス…

三ノ丸幕営アルバム

光る枝(拡大) 新雪ラッセル ブナ林を縫って 霧氷の世界で 翳る三ノ丸南麓 朝の大雪原と凍るブナ林 光る大雪原 凍りついた笹原と三ノ丸避難小屋 雪原の妖怪 大杉厳冬 雪原孤影 弱光の霧氷樹 光降る霧氷林

氷ノ山のブナ林今昔

先日の三ノ丸登山、少し通常のコースから外れて坂ノ谷の源流部を探ってみて、あらためて感じたのは氷ノ山周辺のブナ林の豊かさだった。約250万年前に噴出した火山の名残りだという氷ノ山は、今も中国山地の山にしては大山に次ぐスケールの大きな地形を残して…

氷ノ山(三ノ丸)

好天の土曜は3週間ぶりに戸倉コースへ。前回はまだ雪が締まっておらず、ほとんど林道歩きだけで終ってしまったが、その後冬型が緩んで温かい日や雨の日が断続し、もう楽に歩ける雪になっているはず。戸倉トンネル東口から旧道を埋める雪に乗ると、案の定、…

明神平

土曜はK氏との初登り。折しも強力な寒波の終盤で、雪と特に霧氷に期待しつつ大又からの道を詰める。途中の明神滝は今年の寒さで例年になく広範囲に氷結している。登山道の周りの雑木は枝先まで繊細に白くなっていて、登るにつれてそれが厚くなる。今日の霧…

戸倉林道

国道29号戸倉トンネル東口の、雪がたんまり積もったライブカメラを見ているうちに、矢も楯もたまらなくなって日曜早朝から出かけた。12月中旬から急ピッチで積雪があり、県境尾根の笹藪ももう埋もれているだろうが、まだ雪が締まっていないからラッセル必至…

パノラマ浅間

登山にいつも伴っているレンズは所謂標準ズーム一本のみ。35mm判換算で27-105mm相当のものなのだが 、ほとんどの山はこれで不足を感じない。ただ、先日の浅間山は別で、外輪山の峨々たる連なりとカルデラ底の広がり、そして煙を上げる本峰火山を収めようとす…

浅間山山行アルバム

▼外輪山からの浅間1 ▼外輪山からの浅間2 ▼火口クローズアップ ▼歩いてきた外輪山を振り返る ▼仙人岳からの北アルプス ▼カルデラ原の向こうに牙山・剣ヶ峰 ▼カルデラ原からの浅間 ▼噴石と外輪山 ▼カヤトとカラマツ林と外輪山 ▼草すべり下部からの遠見ノ頭 ▼黄…

浅間山

金峰山を終え、「増富の湯」のラジウム源泉にゆっくり浸かった後は、浅間山に移動。今回は登山口が遠くないので小諸の道の駅で泊まり、朝、山に向うことにする。「雷電くるみの里」に到着すると、すでに車中泊の車が多い。キャンピングカーもあるが、カーテ…

金峰山山行アルバム

▼砂払ノ頭からの瑞牆山と八ヶ岳 ▼五丈岩が見えてきた ▼歩いてきた稜線コースを振り返る ▼五丈岩と富士山 ▼五丈岩に登る人・見上げる人 ▼岩の斜面を山頂へ ▼金峰山小屋へ下る ▼金峰山小屋の石塔と八ヶ岳 ▼巻き道からの五丈岩

金峰山

さすらい登山第二日は晴天で明けた。駐車場はいつの間にか満杯で、次々に登山者が出発していく。ゆっくり準備をして歩き始めるが、日帰り荷物でスカスカの大型ザックが背中でかさばる。小さなサブザックにすればよかったかな。 瑞牆山荘の前から道は直ちに山…

南ア転進・信州峠

上々の天気予報の三連休は押っ取り刀で中部山岳へ向う。南アルプス南部、光岳から聖岳へ2テント泊で縦走のプランで、前夜、遠山川を遡って易老渡登山口に入る。久々の複数泊のザックは重いが、モチベーションも高い。 ところが車中泊の朝は雨で明けた。早朝…

登り過ぎたカラマツ

『カラマツは本性として上方へ伸びてゆく樹形の木である。でもここは猛烈に風の強いところだ。ことに冬の季節風はすさまじい。でもこのカラマツは意地っ張りでその本性を曲げようとはしなかった。上に少し伸びる。風に曲げられる。それでも伸びる。曲がった…

鳳凰三山

北アから南アに向けて移動しつつ、日曜の天気をチェックすると、あれれ、山梨県は曇り。そのまま帰ることも考えかけたが、昼過ぎまでは晴れ間もという気を持たせる予報。それならばと望みを託して計画続行。韮崎インターで下りて、釜無川を渡り林道で山中に…

燕岳山行アルバム

▼紅葉の合戦尾根を登る ▼合戦ノ頭からは錦繍の散歩道 ▼岩峰群を縫って山頂へ ▼燕山荘を振り返る ▼燕山荘と表銀座コースと槍ヶ岳 ▼穏やかな燕岳山頂 ▼餓鬼岳をバックに岩上の客 ▼燕岳北登山道 ▼燕岳東面の紅葉 ▼白砂の斜面を北燕岳へ ▼草紅葉に染まる北燕岳東…

燕岳

土曜・日曜は久々に自分としてはチャレンジングな山登り、南北アルプスの日帰り登山に出かけた。といっても、一般コースを登って下りるだけだから、技術的には難しいことはなく、少しのスピードと持久力勝負のプラン。最近、山の回数が減っているが、まだま…

加藤泰三のA小屋

「疲れて夕暮近くやっと小屋に着いた。小屋には予想通り誰も居なかった。 『番人無しで約十人位しか泊れなくて、水に不便で汲んで来るのには西北に少し下り、片道七分位かゝる。其処を利用する者は少なくA岳とG岳の鞍部に在る』 そのような事が、予め僕の…