芋2種

忘れてた。南九州といえばこれでしょ。 今や芋焼酎も全国ブランドが多くて、山形屋というローカルなデパ地下の酒売場をのぞいても、昔のような未知との遭遇の感動は少ない。20年前に旅した時は、何が芋やら米やら、酒やら酎やら分からず、道行く酒飲みそうな…

日生・牡蠣三昧

いつの間にか「安心実現のための経済対策」とやらで、土日祝の昼間の高速代が半額になっている。ただしETC通行で100キロ以内だが、山陽道なら備前まで足を伸ばすことができる。備前といえば、よく遊びに行く閑谷学校が近いが、海に向かえば日生(ひなせ)漁港…

茱萸酒

八ヶ岳の登山口、桜平への林道にグミがたくさん実っていたので、少々頂戴して帰ってグミ酒にしてみた。夏グミだろうか、小粒だがけっこう甘い実(もちろん渋みもある)約300gに対し、ホワイトリカー900ml、氷砂糖100g、これを100均の小さめの広口瓶に詰め…

三千盛れいじょう

到来物を飲んだら意外に美味かった美濃の酒、三千盛の夏期限定純米大吟醸。夏はまったりと味覚に寄り添ってくる日本酒はあまり飲む気がしないのだが、これは例外的に夏向きの日本酒。ほんのりとした甘みと香りに、舌をかすかに刺す炭酸の刺激が加わり、ラム…

冷麺

冷麺が好きである。冷し中華ではない。あの縮れたラーメンの麺にごちゃごちゃ具を乗せて、酢醤油やら胡麻だれをかけたまとまりのないものではない。牛肉で取った澄んだスープに、そば粉を使った弾力のある半透明の麺を泳がせ、キムチの味を効かせて食べる、…

猪汁

丹波篠山で買ってきた猪肉のこま切れの冷凍があったので、豚汁の要領で猪汁を作ってみた。豚以上に脂がよく出て、コクのある汁になる。一切臭みが感じられないのは、さすがに山肉の王様? 普通の味噌に赤味噌を混ぜて、猪の野趣に対抗する。最後に刻み葱をど…

梅乃宿 紅梅生

唐招提寺の駐車場の売店で買った大和新庄の銘酒、梅乃宿。紅梅というネーミングの純米酒は百貨店などでもよく見るが、その生バージョンは珍しいので思わず手に取る。といっても、最近流行りの青臭いほどにフレッシュな味わいではなく、そういわれればかすか…

竹泉 純米生

竹泉 純米山田錦 無濾過生原酒 冬ごもりの友はやはり日本酒。秋が深まり、夜の静かさが身に沁むと、刺激的な蒸留酒や華やかな果実酒よりも、柔らかに味覚に添う米の酒を飲みたくなる。この冬の最初のお気に入りの一本になったのが、先日氷上のスーパーの酒屋…

味御飯

秋も深まると季節の実りで遊びたくなる、というわけでもないが、嫁さんが飼い犬の喧嘩の仲裁に入ってとばっちりを食らい、手にちょっとした傷を負ったので、この週末は男の手料理3連発とする。といっても自信のあるレパートリーは片手分くらいなので、そう…

久しぶりにワタリガニを買った。蒸して甲羅を開けると、オレンジ色の内子が全然入ってない。格安のちっぽけな雌にしたのがいけなかったか。蟹はケチるべからず。けど、足の付け根の真っ白な身は美味しい。内海の蟹らしく微かな泥臭さを含む、はんなりと複雑…

賀茂泉 搾りたて生

寂しさを遣るは酒に如くはない、ということで、我が日本酒シーズンの掉尾の一本は賀茂泉。なかなかお目にかからない生酒を、三田のスーパーでたまたま発見してさっそく一杯。賀茂泉といえば、地酒ブームの初期から定評のある有名酒で、自分もこれの純米酒で…

新じゃが

スーパーに鹿児島産の新じゃがの小粒があったので、皮のまま出し醤油で煮てしまう。味の沁みた皮とホクホクの身。これも春の味。食後はテレビを見つつ、じだらくにフィガロ。BS日テレの「トラベリックス」って、まるっきり「世界ふれあい街歩き」じゃない…

大野屋のういろ

明治村の売店にあったういろ。大須ういろや青柳ういろは山の帰りによく買って帰るが、犬山のういろ屋、大野屋さんのものは初めて。さっそく包丁を入れると、すごい弾力で、包装のビニールの上からでは切りにくい。口に入れると、柔らかくモチモチ。甘さ控え…

いけや食堂

お昼はこの辺りで評判のいい「いけや食堂」でうどん。神戸電鉄箕谷駅前のロータリーの所。メニューはなかなかバラエティ豊かでいつも迷うが、嫁さんはカレーうどん、自分はとろたまぶっかけ。冷or温、増量は? と聞かれるので、増量で温かいのを注文。ここの…

豆ごはん

鞘からむいたばかりの豆と少しの塩と酒を加えて炊いた豆ごはん。この季節、一度は食べたくなる春の味。たっぷりよそって、懐かしい野の香りと豆の甘みを噛みしめる。春だなあ、寒いけど。

ドキュメント呉春(^^;

20年ぶりに飲む池田の銘酒呉春。本丸と呼ばれる本醸造で、一升2500円也。いつものように冷やで飲み始めると、かなり甘い。日本酒の甘口・辛口なんていう分類は、製法が高度化し多様化した現在ではほとんど意味のないものだと思うが、これは甘口としかいいよ…

龍力 純米 しぼりたて

昨日の氷ノ山はハズレだったが、帰途、買って帰った酒は大当たり。派手な金色ラベルの「龍力」は、一見、通的には期待薄の雰囲気かもしれないが、兵庫県人にはなじみの姫路網干の銘酒。表看板の高価な吟醸酒はスーパーなどでもよく目にするが、この季節だけ…

天神橋双月

大阪にいる長女と3人で、久しぶりに天神橋筋の「双月」。いつ食べても、何度食べても、文句なくうまい、大阪の正統派お好み焼き。ゆっくり焼いて表面が香ばしくカリカリになっても、中は最後までふわふわ。長芋を擦り入れようが、キャベツを増やそうが、こ…

獺祭 純米吟醸50遠心分離 新酒薄にごり 生

今夜の酒は獺祭。だっさいと読む山口の酒だ。長々しいサブタイトルがついているだけあって、確かに少し変わった酒。日本酒というのはふつう、袋に入れて圧力をかけ、酒と粕に分離するもののようだが、それをこの蔵元は日本で唯一、遠心分離機でやっているの…

カツ卵ロール

青谷ベーカリーのカツ卵ロール。硫酸紙の包みを開けると、昔ながらの調理パンのたたずまいがうれしい。ロールパンは皮が適度に厚く、生地も歯ごたえしっかり。噛みしめても気持ち悪く絡まないから、ハムカツ・ソース・マヨネーズ味の卵ペーストともマッチ。…

フィガロ

今夜の酒はフィガロ。近所のスーパーにたまに入荷する、お手頃で飲みやすい、唯一買って帰る赤ワイン。ネットショップでは高級ワインに匹敵するというような変な宣伝がされているみたいだが、残念ながらそれほどの代物ではない。以前、調子に乗って数本買っ…

シードル

今夜の食後酒は明石のカルフールで買ってきた林檎の酒、シードル。林檎の甘い香りがして、発泡性なので冷やして飲むとけっこういける。カルフールはパスタとかソース類とか、チーズとか、ふだん目にしないヨーロッパの食品が多くて、それを見て回るだけでも…

筑前煮

雨の日は多少時間のかかる煮物にぴったり、というわけで、今日の台所遊びは筑前煮。色んな材料の取り合わせがうれしい田舎料理だ。蓮根・筍・牛蒡・人参・蒟蒻と鶏肉を適当な大きさに刻む。蓮根をスコンスコンと刻むのはいと楽し。鍋にサラダ油を垂らし、鶏…

作 恵乃智 源之酒

雪の便りを聞くようになると、日本酒を選ぶことが多くなる。春までは一升瓶が寒夜の友だ。今夜の酒は、サノヤ酒店から届いたばかりの作。ザクと読む三重の酒だ。この源之酒というバージョンは、火入れがされているのに、新酒の風味があるという不思議な酒。…

ずんだ餅

枝豆を大量にもらったので、塩茹でばかりでは芸がなかろうと、ずんだ餅というのを作ってみる。要するに枝豆の餡を餅にまぶしたもの。よく茹でた豆の皮をむいてあたり鉢であたる。そして、砂糖と少々の塩と水と一緒に火にかければ、薄緑も鮮やかな餡になる。…

牡蠣雑炊

にわかに牡蠣の雑炊が食したくなり、ネットを調べてレシピを決定。スーパーに走り、牡蠣と長ねぎと三つ葉を買い帰る。百均の一人土鍋に1カップ半の湯を煮立て、本だしを溶かしてからご飯とザク切りしたネギを投入。ご飯がふっくらしたら大さじ1の赤味噌を…

ブリ大根

食材の取り合わせには、時として感嘆措く能わざるものがある。たとえば、鯨に水菜、鱧と梅肉、トリュフと卵(食べたことないけど)…、どれもよくこんなの考えついたなあというペアリングだが、やっぱり最右翼はブリ大根じゃないだろうか。 スーパーでブリの…

鯛のアラ炊き

スーパーに鯛のアラが安く並んでいたら、つい籠に入れてしまうのは、日本人の鯛信仰のしからしむる所か。さっと湯をかけて、丁寧に血を洗い、ゴボウと一緒に甘辛く煮詰めたら、どんな高級煮魚にも優る煮物の出来上がり。染め付けの大鉢に盛って食卓にどんと…

豆を煮る

ゆえあって黒豆を煮ることになった。そこで、本やらネットを調べてみてわかったのは、黒豆というのは恐ろしく時間のかかる素材だということ。まず一晩調味料を加えた汁につけて、豆を膨らませる。その際、重曹と錆び釘もいっしょに入れれば、より柔らかくな…