庭のシモバシラの霜柱

かなり以前にどこかのサービスエリアにあったのを買って帰って、ずっと庭の椿の下に植えっぱなしのシモバシラ。清楚な花穂から純白の小花がこぼれる、秋が楽しみな野草の一つだが、名前の由来になった枯れ茎に生じるという真冬の霜柱には、これまで一度もお…

ハニーサックル

ラティスに絡ませたハニーサックルのテルマニアーナがオレンジの花を揺らしている。満開のと言いたいけれど、運悪く先日の大荒れの天気にずいぶん花を落としてしまい、写真を残すには少々寂しい状態だが、本当に満開の時はうるさいほどになるので、かえって…

五月の庭

咲き揃い始めた花とともにきれいになった砂利道を記念撮影。 背の高いのがシャクヤクとジャーマンアイリス、低いのがラベンダーとゲラニウム・マクロリズム。奥にナニワイバラの生垣。これから7月にかけてがこの庭の短い盛期だ。まだ種類が少ないが、これか…

砂利道掃除

作って7年めの砂利道が最近ずいぶん荒れてきた。雑草がはびこらないようにと敷いた砂利なのに、春になると雑草におおわれてくる。少し砂利をかき回してみると石の間に詰まった土が出てくるから、これでは雑草が生えて当然。道の両側は枕木や余りものの階段…

薔薇受難

気がつけばこんなことに。よく若葉を展開して5月が楽しみだったイングリッシュローズのミストレス・クイックリーが根元からポッキリ。繁り始めた枝葉に雨露が溜まって重くなったのが原因のようだ。折れた根元を観察すると、腐ってスカスカになった部分が多…

静かな花盛り

まだ寂しい庭で盛りを迎えているヘレボラス。こうしてあおり気味に撮ると、この時期の花としては本当に立派で、スミレ咲く日本の早春にはミスマッチと感じられなくもないのだが、人の目を避けるように俯いて咲くので、みごとな花の割には一人勝ちの奢りを感…

Spring

Helleborus 'Ericsmithii' 久しぶりに庭に出てみると、色んな植物がもう動き出している。やや標高があって、夜になると裏山の冷気が下りてくるこの庭では、下界はもちろん近所の庭に比べても万事に動き出しは遅いのだが、先日来の馬鹿陽気についに植物もだま…

おくての原種

H.purpurascens 原種ヘレボラスのプルプラセンスが蕾をつけた。よく見るとほとんど開花しているのだが、うつむいているので花の様子は分らない。無理に仰向かせるとポロリと首が取れそうで手が出せない。というのも、苗を買って5年目にしてようやく咲いた虎…

ヘレボ熱再発

秋が深まり植物が次々に末枯れて、庭が寂しくなってゆくのに反比例して、存在感を現わし始めるのが、ヘレボラスいわゆるクリスマスローズだ。庭で鉢で、古葉を残した株の中央からゆっくり新芽が上がり始めるのを見ると、忘れていたヘレボ熱がやおら復活する…

秋の色

こんなところにも

ブルー・マジェスティ

今年もよく咲いてる宿根サルビアのブルー・マジェスティ。植えて7〜8年になるのにまだ衰えを見せない。最初の数年はラベンダーセージやパイナップルセージといった他のサルビアが大株になり、叢生して栄華を誇っているのを余所に、花茎を数本立てただけの…

風蘭

今年は風蘭がよく咲いている。風にゆれる純白の花が、夕方になると匂い始める。清々しく高貴な、ありとあらゆる花のなかで最上の香り、とこの季節になると思う。入口の近くに吊るして、通るたびに鼻を近づけずにいられない。 冬は毎年、無加温の温室に移して…

薮萓草

庭の片隅で咲いているヤブカンゾウ。日本に生育する原種ヘメロカリスの一つ。こう見るとなかなか派手な花だが、大きさは園芸種のヘメロカリスの半分ほど、花穂は倍ほど高く伸びる。ずっと以前にキャンプに行った滋賀県の愛知川の川原に咲いてたのを抜いてき…

雨間の庭

昼時、雨があがったので、カメラを手に庭に出た。雨風にこれ以上乱れ倒れる前にと、今が盛りの宿根草花壇をウロウロ撮影。2種のヘメロカリスが今年はよく咲いているが、その他の花は勢いの衰えた古株が多くまとまりのない咲き方だ。株が散漫に広がるので邪…

夏花壇

今週後半は好天が続きそうな予報。梅雨の中休みというにはまだそんなに降ってないし、空梅雨の気配が感じられなくもない今年の水無月ではあるが、さすがに一時期の乾燥を抜け出した庭はよく潤い、ヘメロカリス・ノコギリソウ・ルドベキア・ヘリアンサス・ガ…

ジギタリス

Digitalis purpurea 'Apricot' ジギタリスのアプリコットが咲いている。長く伸びた花穂の下から咲き上ってきて、今は上の数花だけになった開花の最終段階。高温多湿に弱い種類だが、夏に他の植物の蔭になる場所に地植えしたものや、半日陰に置いた鉢では夏を…

ハニーサックル

Lonicera × tellmanniana ラティスにまつわらせたハニーサックルのテルマニアーナが咲いている。以前に紹介したセロチナは伸びが遅く花も少なめのハニーサックルで、数年で株が衰えて今はクレマチスに場所を譲ってしまっているが、この種はずいぶん勢いがよ…

シーズン開幕

牡丹を枯らしてしまってから、ゴールデンウィークの庭は少し華やかさに欠けるものの、そろそろ盛期を迎えている花も幾つか。今日のような曇り日は、花の色も葉の緑も飛ばずに写って、庭撮りには最適。 ▲ゲラニウムのマクロリズムと蕾がほころんだ芍薬。マク…

ヤマシャクヤク

Paeonia japonica 数年前にどこかの道の駅から連れ帰ったヤマシャクヤク。椿の下に植えたら、毎年この時期に1輪だけ花を咲かせる。純白の花は、これまで壺状にわずかに開くだけの頼りなげな咲きぶりだったが、株が充実してきたからか今年はなかなかきれいに…

草紙洗

2年ぶりに咲いた古典椿の草紙洗。薄いピンク地に細かい吹き掛け絞りの個性的な花だ。ホームセンターで売れ残っていた貧弱な苗を買って、その春は着いていた蕾が開いたものの、翌年はさすがに一花も着けなかった。今年は樹勢が戻ったか、2輪咲いてくれそう…

種蒔き・植え替え

物種の袋ぬらしつ春のあめ 蕪村の名句の如く、春雨は植物の生成の促し。これからは一雨ごとに芽生えと成長が加速する。少々の寒の戻りがあろうが、もう蕾の膨らみ、緑の増加が停滞することはないから、やるべきことをさっさとやっておかないと後であわてるこ…

春仕度

さすがに今年は芽の動きも早いので、早めの庭始め。手始めに長らく植えっぱなしのゲラニウムを掘り上げて、重たくなった土にもみ殻・牛糞を混ぜ込んで改良。適宜株分けも。わざわざイギリスから取り寄せたオクソニアナムもあるので、念のために鉢に子株をバ…

クリスマスローズ

Helleborus niger クリスマスローズ、と呼ぶにはもはや季節を逸しているが、ようやく咲いたヘレボラス・ニゲル。暖かい地方にくらべてひと月は遅いようだ。これは鉢植えだが、庭植えにしたハイブリッド種などはまだ蕾も上がっていない。とはいえ、葉は青々と…

フェルコ6番

終日、庭の仕舞い支度。菊と一部のサルビアを除いて花は終っているので、枯れ穂を刈り込んで整理する。フェンスに絡みついた雑草・半雑草との格闘も。今日は移植ゴテもフォークも持たず、ひたすら鋏を振り回す。こんな時頼りになるのが数年使っているスイス…

秋草烈日

台風一過、久しぶりに直射日光がカッと降る日。そういえば「あかあかと日はつれなくも」の、傾きつつもまだ熱を帯びた日射しを、この秋はほとんど感じることなく来ている。 カメラを手に庭に出ると、夏の炎暑でくたびれ果てた花壇でかろうじて目を引くのは、…

仙人草

Clematis terniflora ジャングルと化した庭でセンニンソウが咲いている。まだ丈低いハナミズキにまつわって、けぶるように咲く純白の花叢がさわやかだ。といっても、これもまぎれもない雑草。昔、クレマチスに凝っていた頃、草姿だけ見てもしや自生のカザグ…

荒れ庭

手入れをさぼっているうちに、花壇は荒れ放題だ。エノコログサがあちこちで穂を伸ばし、ツユクサがはびこり、植えた花も徒長してのたうち倒れ伏し、通路もまともに歩けない。鋏と手鍬を手に一日這いずり回って始末をすればちょっとはすっきりするのだろうが…

花と蟷螂

吹けば飛んでしまいそうなちっぽけな体で、いったい何を狙ってるんだろう。一人前に鎌を胸元に折りたたんで。今が盛りのヘメロカリスに来るどんな虫も、そのあるかなきかの捕獲肢には大き過ぎるだろうに。 けど夏の終わり頃には蝉をむさぼり喰らうプレデター…

紫陽花・清方・鏡花

庭のガクアジサイがきれいな季節だ。ガクアジサイというものの、本来アジサイの花に見える部分はガクなのだから、普通のアジサイこそがガクアジサイであって、ガクアジサイはガクの花が少なく、中央の本当の花の部分がよくめだつもの。これこそが花としての…

花と蝶

▲スタキスとモンシロチョウ。田園地帯でもないのに、この庭にはよくモンシロチョウが飛来する。そういえば近所の家の家庭菜園と呼ぶには立派すぎる畑にキャベツが丸々と育っていて、農薬を抑えているためだろう、外葉がレースのように青虫に食われているのを…