老犬

去年御年15歳で保健所から表彰してもらった外飼いの犬が、今年に入って調子が悪い。時々悲鳴をあげて這いつくばるので、獣医に見てもらうと背骨に異常があるよう。心音にも雑音が多いという。背骨の痛みは薬で何とかなったが、今朝見るとえらく呼吸が荒い。 …

仲冬好日

14回目の震災の日は穏やかな一日。先週に続いて寒波の後に訪れた絶好の雪山日和だが、まだ万全ではないので自重。デッキで犬と日向ぼっこしていると、風弱く日射し素直で、セーターの下に熱が溜まってうとうとしてくる。 Yahoo!のスキー場情報を見ると、兵庫…

病中雪景

せっかく雪の週末だというのに、昨日から臥せっている。嫁さんがどこかでもらってきたインフルエンザウィルスが恨めしい。今日あたり、明神平にはたくさんの人が登って、幻想的な霧氷の風景を楽しんだことだろう。戸倉峠から三ノ丸に向ったら、もう随分藪が…

天満天神

遅めの初詣。京都・奈良の渋滞を嫌って、大阪天満の天神さんに出かけた。扇町公園の駐車場にとめて、双月が営業しているのを確認しつつ、天神橋筋を人並みとともにだらだら15分ほど歩く。それでも歩いたのは、1丁目から6丁目まである商店街の3丁目と2丁…

「刑事コロンボ」

懐かしいコロンボをやっている。確か高校の頃だろうか、日曜の昼下がりに楽しみに見ていたのを思い出す。どの回もジワジワと犯人ににじり寄って行くようなコロンボの推理が面白かったけれど、大団円が特に水際立っていて記憶に残っているのは、絵に残したコ…

己丑元旦

元朝の富士 朝、旦那寺へ詣でた以外は、どれも酒の肴みたいなお節を食べて、一日中微醺を帯びていた例年と変わらぬ元日。今年は義理先以外の年賀状も端折ってしまった。去年の氷ノ山雪中幕営の写真に「仕事は少なし、時代は悪し。できれば熊みたいに冬眠した…

ブックオフ

先日見た「まあだだよ」のせいで内田百閒が急に読みたくなり、久しぶりにブックオフに出かけた。品揃えの大部分はコミックだが、一部に文庫本と単行本の棚がある。五十音順できちんと整理されているのでうの棚を見たら、内田康夫しか並んでなくてげっそり。…

寒波

クリスマスに1日遅れたが、今年もやはりこの時期に寒波がやってきた。天気図は典型的な西高東低、ひまわり画像を見ると日本海から伸びる雪雲のカーテンが、列島の左半身全幅をその白い裾で撫でて凍りつかせている。ライブカメラで見る中国山地の脊梁越え道…

初冬

冬らしからぬ日は淡い色合いの夕焼けで暮れた。遅い小春日和と呼ぶには日射しが足りないのに生ぬるい気温。この初冬はこんな日と早い寒波とが入れ代わりやってきて、日本海側のライブカメラも白くなったり黒くなったり忙しい。例年の如く、年末の大寒波を待…

万国旗通り

仕事先へ急いでいる途中、変な通りに迷い込んでしまった。 いまどき運動会でもあまりお目にかからない万国旗がずっと続く商店街。 なんだか懐かしい風景だ。 小さい頃、母親に手を引かれてボンネットバスに乗り、近在では唯一公設市場のある街に出かけたこと…

アラフォー

標記の言葉を最近よく耳にするので、何のことだろうと思っていたら、流行語大賞とやらのニュースでようやく意味が分かった。「around 40」の略だそうな。しかし、なんて気持ちの悪い音感の言葉だろう。最近はやりのアクセント無しで言われるから、よけいに気…

月と惑星

とっぷり暮れた空を何気なく見たら、弦月とひときわ明るい星が二つ、西の空に並んでいる。記憶にない光景なので、あわててカメラと三脚を持ち出して撮影した。山の端にかかった月はみるみる沈んで、すぐに見えなくなってしまったから、きわどいタイミングで…

感冒

何年かぶりに風邪をひいた。喉の痛みから始まるおなじみの鼻風邪、いや症状からすれば喉風邪だ。インフルエンザと違い熱も全身症状もないので甘く考えていたら、後半は咳と痰がひどくてかなわない。山に登るようになって風邪をひくことが少なくなったが、た…

小楢

家の裏に出て、屋根と裏山に挟まれた細長い青空を見上げると、コナラがいい具合に黄色くなっている。木末まで10mもあるだろうか。家の北側の裏庭と呼ぶには狭すぎるスペースは、山からせりだした大きな木々のちょうど真下で、春には芽鞘が降るし、夏には毛…

裏山にいます

長らく手入れをしていない裏山が荒れつつあるので、この冬は気が向いたら上がってみることにする。今日はその第一日ということにして、そのために新調しておいた鉈と竹切り鋸をベルトにつけて、長靴姿で突入。 第一の難物は竹。いらぬ所に勢力を広げているし…

きつぱりと冬が来た 八つ手の白い花も消え 公孫樹の木も箒になった きりきりともみ込むやうな冬が来た 人にいやがられる冬 草木に背かれ、蟲類に逃げられる冬が来た と、うたったのは高村光太郎だが、今日の午後からの寒気の急襲は、まさにそのようなきっぱ…

月光富士

久しぶりに玉姿を拝もうと三ツ峠ライブカメラをのぞいてみたら…、 おおー、夜目にも、いや夜カメラにも鮮やかな雪の山巓。 そういえば今宵は月齢15の全き満月。もし今晩カメラをかついで三ツ峠山に登っている人がいたら、長時間露光で月光に輝く神秘的な富士…

松茸

2年ぶりのマツタケ。スーパーの安物が珍しくよかったので買ってきたという。たしかに、ころっと丸い傘の可愛いのが数本。それなりの色と匂いだ。これが、国内産どころか東アジア産でさえなく、トルコ生まれだというから驚く。 日本と韓国と中国の一部以外で…

蒸し蕎麦・茹で蕎麦

昨日の茶山詩で疑問点一つ。 「一籃の銀縷 甑を出でて香ばし」 甑は蒸し器だよな。ここは蕎麦の茹で上がった様子と考えたけれど、それなら甑ではなく釜を出でてとなるはず。もしかしたら当時の蕎麦は蒸したのだろうかと調べてみたら、ウィキペディアにこんな…

身辺秋色

○淡河の道の駅に渋柿があったので、買ってきて皮を剥いて2階の軒下に吊るした。一晩でもう色がきれいに濃くなっている。庭にも柿はあるけれどこちらは甘柿。今年もたくさん取れたが、だれも食べなくていつも持て余す。 ○数年前に植えた花梨がようやく実をつ…

大阪寺町散歩

佐伯祐三を見に天王寺に出かけたついでに、下寺町を小一時間ほど散策してみた。大阪の古い行楽地の名残がわずかに残る地域。大江神社の石段下に駐車して、将来直下型地震の震源になるだろうと考えるとちょっと剣呑な上町断層の崖を由緒ある坂道で上り下りし…

満月

今宵は満月、という天気予報のコメントに促されてデッキに出てみると、ずいぶん高いところで輝いている。中秋の名月に一月遅れの月は、ススキと月見団子を飾って部屋から眺めるにはもう高く登り過ぎている。これから冬に向かって月はますます中天に近づき、…

ひょう

今日、奈良は宇陀市在住の人から聞いたところでは、先月の21日、大きな雹が降ったのだそうだ。雲行きが急に怪しくなって稲刈りの後片付けを急いでいた4時過ぎ、雷が轟いて突風と大粒の雨に見舞われたと思う間もなく、バンバンと音をたてて雹が降り始めたの…

虫声

家の周りで虫の声が頻り。そういえば地獄谷温泉では途中の山道も部屋にいても、ずっと鈴虫の美音に取り巻かれていたものだ。あまりにおあつらえ向きにみごとなので、もしかしたら人が放したものかと宿の人に聞いてみたら、とんでもないということだった。考…

雨樋

先日の台風が雨も風もほとんど拍子抜けで通り過ぎたと思ったら、今日は昼過ぎから雷鳴が轟く予期しない天気に。夜にはバケツというのは少し大げさとしても、洗面器をひっくり返したほどの雨。たちまちあちこちで盛大な水音が響き始めるのは、雨そのものでは…

火星その後

あの火星探査車はどうなったのだろうと、久しぶりにNASAのサイトをのぞいてみた。最近は北極に着陸して土壌分析で水を見つけたフェニックスの方が注目されてるが、4年も前から火星の上をうろうろしている2台の探査車もまだ頑張っている。1年以上前に紹介…

コンピュー太

マイクロソフトが外来語の末尾の音引きを復活させることを決めたという。って、何のこと? と思われる向きも多いかもしれないが、これまではたとえばadapterをアダプタ、advisorをアドバイザ、registrarをレジストラと表記していたのを、アダプター・アドバ…

敗夏落莫

今日もまた各地で豪雨。去年に続く猛暑のパターンで来た夏が、盆過ぎに一気に崩れて、不順な天候が続く。どっちみちすぐにまたうだる日々が、そう思い続けているうちに、気がつけば8月が終ろうとしている。あのふてぶてしい夏はどこへ行ってしまったのだろ…

束の間の秋

盆の終わりとともに突然過ごしやすい日が訪れた。今日ばかりは短パンの足がスースーして頼りない。天気図を見ると、南海の空気に代わって大陸の高気圧が列島の上に張り出している。一つではまだ頼りない秋の気団が、二つ三つ固まって日本海に押し出して、た…

曝書

北島金メダルの興奮冷めやらぬなか、茣蓙をデッキに敷いて和本の虫干し。去夏、菓子箱に仕舞っていた本がみごとに虫食いになっていたのにショックを受けてから、和本はずっとその辺りに放り出した状態にしていたのだが、今年は新たな被害はない。中途半端な…