歌う辻まこと

「山の本」に送っている写文が早くもパターン化し硬直化してきたので、何かしなやかにするヒントはないものかと、最近辻まことの文章を拾い読みしていたところに、たまたまネットでこんなページに出会った。世の中にはまだまだ知らずにいる面白いサイトがあ…

大山雪景

いや、驚いた。秋色の大山が一晩で真っ白だ。つい先日、渋滞に巻き込まれながらもブナ林の黄葉を楽しみつつ走った大山環状道路が、今日はなんと雪で通行止め。鏡ヶ成ライブカメラを見ると、まだ青い芝生に紅葉が映えていた高原がすっかり雪原になっている。…

秋光

午雲 いい秋晴れが続いている。哺下、庭に斜めの光が注ぐのを眺めていると、今年は柿の赤くなるのが早く、枝には取らずにおいた熟柿しか残っていないし、花壇はすでに衰残の有り様で、はや晩秋の気配が身に迫るようだ。好ましい思いと物寂しく恨めしいのと、…

台風一過

久々にやってきた台風の後の、洗われたような空の色も久しぶりだ。空気が澄んで遠くまでよく見透せて、雲の足はまだ速いから、一日中、遠く近くで雲が変幻自在の表情を見せる。何気なくベランダに出たら、しばらく目を奪われることになった。 ところで、台風…

初上陸

久々にやってきた上陸しそうな台風が、えらく強力なやつだというのも、最近の荒っぽい気象傾向に通じるものがあるのではなかろうか。気象庁の予報円では紀伊半島から東海・北陸を通って東北へ駆け抜けるコースが有力のようだが、そうなると中部山岳では紅葉…

スゼー届かず

過日ネット古書店でフランスの名歌手、ジェラール・スゼーの「詩人の恋」と「美しき水車小屋の娘」のCDが安くあるのを見つけて喜んで注文した。古書店から発送の連絡があって楽しみに待つも、1週間過ぎても一向に届く気配がない。問い合わせて見ると、確か…

珍客

2階にいたら下で犬が激しく鳴く。野良猫や見知らぬ人が現れた時の威嚇的な鳴き方だ。気になって下りて外をのぞいてみるが、格別のことはない。犬を叱って上に上がり、またモニターに向っていると、今度は窓の外の栗の木の枝が激しく揺れだした。見ると、茶…

ジラース?

恨めしそうな顔の病院帰りの母犬。2度の出産で合計8匹を生んで、今やおばちゃん体型のゴッド・マザーだが、古い帝王切開の跡がでべそみたいに出っ張ってきたので、今日切除してもらった。大きな脂肪の固まりが出たそうだ。そのままでは縫ったところを舐め…

秋風

ずいぶん日が短くなった。大陸由来の高気圧のせいで湿度が低く空気が澄んで、昼間の日射しは真夏以上に烈々としているが(ソーラー温水器の湯はほとんど沸騰している)、6時過ぎ、早くも日が傾くとにわかに立つ夕べの風は、もう秋の寂しさを連れている。 夕…

夏山終る

8月最後の週末は、山に行く気になれない天気。結局この夏は、一山も中部の高山には登ってない。K氏との幕営山行のための準備も、長くスタンバイしたまま埃をかぶっている。こんなのは夏山通いを始めてから初めてではなかろうかと、過去の登山メモを調べて…

蚊遣り

いつもなら季節の衰えを感じる今頃になって、今年は夏らしい日が続いている。日中を避けて夕方を待って何か作業しようとデッキに出ると、たちまち蚊が寄ってくるのであわてて蚊取り線香を使う。煙一本では頼りなく渦巻きの中心にも火をつけて、2本煙を立て…

先日の京都土産は陶器ならぬ、これ。途中立ち寄った道の駅に売っていた。安いので何となく買って帰ったが、紙製の手作りでなかなかよくできている。調べてみたら、伏見稲荷の人形屋によく似たのがあって、これが何倍もするではないか。田舎の道の駅には、と…

薄夏

これがまあ真夏の日本列島だろうか。この週末に予定していた南八ヶ岳ヘの幕営山行は、先週来晴れを約束していた天気予報が、金曜になって突如暗転して延期に。今日の列島にはわけの分らない雲が分厚くかぶさっているし、南海上には台風の卵みたいなのが連な…

盛夏

梅雨明け十日とはいうものの、夏はまだ全開にはなっていない様子。天気図を見ると太平洋高気圧がようやく張り出してはいても、気圧のピークは小さく分散して、その谷間に雲がたくさんわだかまっているようだ。いやになるぐらいかんかん照りが続く、スカッと…

青毬

蒸し暑さだけは季節並みだが、今日も不機嫌な空と気まぐれに窓を揺さぶる風。日射しは1秒たりともこぼれないから、家の北側のコンクリ敷きの露地は、緑がかってぬめり始めている。今日はその上に小さい毬が二つ三つ。雲が厚くなると雨よりもまず意地悪く草…

午前中は空が気になって落ち着かない。テレビの皆既中継を見つつ、時々外に出て太陽を探す。完全な曇り空だが、薄い部分にかかると欠けたシルエットが現われる。却って雲がフィルターになって、裸眼で拝めるし、普段のレンズで撮影ができる。11時過ぎの最大…

加藤周一の入信

今頃になって知ったことだが、加藤周一は死の数カ月前にカトリックの洗礼を受けていたらしい。 少しだけショックを受けた。自分のなかで加藤周一と信仰とはほとんど結びつかなかったからだ。といっても、裏切られたという思いはない。加藤周一は無神論者だっ…

夏至明け

なんて言葉があるのか知らないが、夏至に一日遅れの今日は、陰晴定まりない一日。今年の梅雨は一日ジトジト降り続く日は少なく、空の変化がめまぐるしい。 空が明るくなった昼下がりに庭に出たら、真夏並みの温気にくらっとするほど。植物もこたえたらしく、…

驟雨

先週に続いて曇りベースに雨混じりという予報の週末だが、麗らかに日射しが注ぐ朝も同じ。昨日の雨はお湿り程度だったらしく、鉢物が水切れ気味なのでジョーロを手にうろうろ。午後になってやはり突然の雨になったが、それに気づいたのは庇を叩く音で。もし…

巣立ち

雨の予報にゆっくり起きたら、意外に空は明るい。日射しもあって、この週末辺りがスズノコ取りの最後のチャンス、損をした気分でデッキでぼんやりしていると、雀の声がしきりにする。巣立ったばかりと覚しい子雀がたどたどしい飛び方で庭を右往左往している…

栗の花

裏山に何本か栗の木があって、毎年この時期、家中が栗の花の匂いで包まれる。この匂い、ご承知のように心穏やかではいられない匂いなのだが、そこは黙って「ああ、今年も咲いたな」という顔をしているのが大人の男というものであろう(ちょっと高校生ぐらい…

ナメコ植えつけ

乗鞍で一敗地にまみれた翌日は動きたくなかったが、ナメコの種駒を買っていたのを思い出す。裏山の木を適当に倒して植えるつもりだったが、説明書きには新芽の頃までにとある。よっこらしょと重い腰を上げて裏山に入り、適当な木を探す。 ところが長らく放置…

遠くへ行きたい

昨日から始まった千円乗り放題。せっかくなので一度めいっぱい利用してみたいものだが、さて行き先はと考えて、思い浮かんだのがこの写真。デジカメWatchに掲載されたD3Xというニコンのフルサイズ一眼レフのレビュー記事の最後にポツリあった写真で、気持ち…

春の雪

まだ蕾の綻びも見ない高地人の感覚からすれば、花冷えと呼ぶには少しく早いように思うが、かといって寒の戻りと呼ぶにはすでに春も長けたこの二三日の寒さ。久しぶりに戸倉トンネルのライブカメラをのぞくと、驚いたことに雪景色が復活している。10センチも…

What a game!

いや〜シビレた。ほんま、何ちゅう試合やねん。 あれだけ攻めながら、残塁だらけで得点はボチボチ。こういう試合は往々にしていい結果にならないもの、という経験則というかイヤ〜な予感は当たって、土壇場で延長に。明らかに韓国の流れだったけど、イチロー…

戻り寒波

と呼ぶにはまだ2月真冬でいかにも気が早いが、先日来の馬鹿陽気からすればそうも呼びたくなる寒さが戻ってきた。昨日まで白いもののどこにもなかった波賀の道の駅のライブカメラも、1月の寒波のときの様を再現している。今週はずっとこんな調子が続くとし…

春一番

去年とくらべてちょうど10日早い春一番。去年のこの日録を見ると、その後気温が急低下して夜は雪になったのだったが、今夜は昼間以上に気温が高く、山でも雨になって雪もだいぶ目減りしてしまいそうだ。戸倉トンネル南口のライブカメラを見ても、これまで除…

暖冬?

去年の今頃は長く続く強力な寒波の真っ最中で、登山どころではなかったのだが、寒波が過ぎた後は山に雪がたっぷり溜まり、3月4月は藪に悩まされない自在な雪原漫歩が楽しめるだろうという楽しみがあった。 ところが今年は1月前半にまとまった雪が降ったき…

花園の北極熊

BShiを見ていたら、心が震えるような映像が。ホッキョクグマがヤナギランの大群落の真ん中で、花に酔いしれたようにたたずみ、静かに時を送っているのだ。 岩合光昭はしばしば信じられないような動物の姿を見せてくれるが、ここにもその奇跡がある。ピンクの…

浅間山噴火

久々に火山噴火のニュースが。未明に浅間山が噴いたという。関東方面には広範囲に火山灰も降ったらしい。掲示板「ある火山学者のひとりごと」をのぞくと、当然この話題でもちきりだ。浅間山の周辺にはたくさんの監視カメラが設置されていて、その画像の多く…