病中雪景

 せっかく雪の週末だというのに、昨日から臥せっている。嫁さんがどこかでもらってきたインフルエンザウィルスが恨めしい。今日あたり、明神平にはたくさんの人が登って、幻想的な霧氷の風景を楽しんだことだろう。戸倉峠から三ノ丸に向ったら、もう随分藪が埋まってかなりの所まで進めたかもしれないな。
 喉の痛みから始まって熱・頭痛・咳と、さすがに症状の進行は鼻風邪のだらだらと違って、激烈かつ迅速だ。それだけに治まるのも早そうだが、咳が出始めると今度は年寄にうつすのが心配になる。午後には床を離れたが、温かくした部屋に閉じこもって『百鬼園随筆』を読んで過ごした。寒波の余波がこのあたりまで及んで、窓から雪景色が楽しめたのがせめてもの慰め。