摩耶山

このところ消化器の調子が悪くて山の気分が盛り上がらない。この週末は本格的な雪の来る前の鈴鹿をテントをかついで歩いてみるつもりだったが、日本海の小さな低気圧で近江北半の天気が今一つなので日和ってしまう。穏やかな光が降り注ぐ冬枯れの樹林は美し…

宝珠尾根のブナ

土曜日、下山に使った大山の宝珠尾根はすばらしいブナの宝庫で、特にコースの後半は行けども行けどもブナの純林が続いて、大山のブナ林は西日本一の評判を実感したことだった。ところで、中腹ですれ違った地元の人と覚しいおばちゃん、当方がカメラをぶら下…

大山

土曜は紅葉を求めて伯耆大山に登った。といっても、大山寺からの夏山登山道は人が列をなしているだろうから、マイナーな東の峰々を周回することにして、前夜、川床登山口に入る。ここは駐車場がなく、立ち木の間に数台分の空き地があるだけ。他に車はなく、…

初冠雪

立山ライブカメラ 槍ヶ岳ライブカメラ 山はもう雪になってる。今年最初の本格的な雪だろう。2週間前はナナカマドの紅葉が盛りだった加賀白山も白くなったろうか。日本アルプスはもう気分的に遠いが、中部の中級山岳はまだ登り頃。日曜から戻ってくる秋晴れ…

秋の花

といっても、山の上にはもはや花はない。夏、あんなに咲き誇った高山植物は種を飛ばし実をつけ、早くも今年の店じまい。代わってこの時季、登山者を喜ばせるのは、登り下りの道を飾る深山の花。先日の白山では、別山からの下山に使った千振尾根にその出会い…

山の実いろいろ

秋の高山の楽しみの一つは、食べられる木の実を見つけて、一つ二つ頂戴しつつ行くこと。白山の室堂から南竜ヶ馬場へ下るトンビ岩コースでも、幾種かの小さな漿果が登山道の脇にたくさん実っていて、写真を撮ったり摘み取ったりするのに忙しかった。以下、白…

秋色白山

土日はK氏と八ヶ岳の予定だったが、「だんじり曳き」が入ったとかで延期に。快晴予報の土曜を見逃すのは勿体ないので、今年2度目の白山に登る。 この連休まではマイカー規制期間なので、前夜、市ノ瀬で車中泊。朝、バスで登山口の別当出合に入り、砂防新道…

南ア・パノラマ

→拡大 以前、南アルプスのパノラマ撮影は南アルプスの山からでは具合が悪い所以を説いて、東西に離れた適当なピークからならば良いものが得られるかもと書いたのだが、先日登った空木岳も南北に連なる南アを西から見ることのできる、方角的には理想に近いピ…

空木岳

水曜は中央アルプスの秀峰に日帰り登山。週間予報ではまた土日が思わしくなく、山の禁断症状堪え難く、というか高山登山に残された時間を惜しむあまり、快晴予報のウィークデイに出掛ける。前夜、駒ヶ根から古城林道を進み、終点登山口で車中泊。6時半に車…

アパラチアン・トレイル

昨日、NHK-hiでやっていたアメリカのアパラチアン・トレイルを取り上げた2時間の番組は面白かった。長大な山道を6カ月かけて歩く、スルー・ハイカーと呼ばれる人たちが背負った人生模様に焦点を当てた、かなりウェットな作りの番組だったが、道とそれを取…

HP更新・北アと南ア

超久しぶりに親サイトを更新した。御嶽と南アで撮ったパノラマを[山岳パノラマ館]に追加したのだ。ブログを始めてからホームページの方が疎かになってしまっているが、開設以来10年(7月3日が開設10周年だったけど、気づかずに過ぎちゃったな)、最初の…

タカネビランジ

今回の山行で出会った花でもっとも目覚ましかったのはこれ。北岳に咲いていたタカネビランジ。幾つもハシゴを攀じ登ってようやくたどり着いた八本歯のコルで、この花を初めて見た時は、ほんとうに嬉しかった。これからは、この花を見る度に、あの2900mのス…

白根三山縦走アルバム

広河原から望む北岳(拡大) 八本歯のコルに向けて大樺沢を詰める わずかに残る雪渓を見ながら 大岩壁から落ちるバットレス沢 見下ろす大樺沢と正面に鳳凰山 ガスのかかる北岳バットレス こわいハシゴ登りが続く 北岳南斜面のお花畑 いったい何種類の花が みご…

白根三山縦走

8月最後の晴れを座視しているわけにはいかないと、日曜、2年越しのプランの白根三山縦走に出かける。前夜2時、奈良田の一番上の駐車場にたどり着いて車中泊。最初のバスは5時半だが起きられず、8時前のバスで広河原へ。野呂川沿いに穿たれた道は、なる…

盛夏

こんなに夏らしい夏は何年ぶりだろうか。梅雨が明けても不安定な天候が続き、なかなか登山のチャンスが見つけられない夏がここ何年か続いていたのに、今年は遅い梅雨明けとその後の台風以降、ここまで申し分のない、というよりもお釣りが来るような過剰な夏…

御嶽山の花

同じ火山にもかかわらず、花の山白山とは対照的に、御嶽山は花の乏しい山だ。今回よく目についたのは、イワギキョウ、イワツメクサ、ミヤマダイコンソウくらい。他にこの山が名の由来のオンタデ、ヨツバシオガマ、火山砂礫のザレ場にコマクサを少し見た程度…

御嶽山

日曜は木曽御嶽に登った。前回の白山が不調だったので、重荷を担いだ縦走登山の前に、もう一度日帰り高山で調子を上げておこうという目論見。前夜、濁河温泉の登山口下の駐車場で車中泊。温泉までの林道は狭くて長くてカーブの連続の3拍子だが、20年ほど前…

二重山稜

昨日のニュースでは北アルプスの小蓮華山が3mほど陥没してしまっているとか。稜線に沿って亀裂が走っているということだから、山頂が二つに裂けかけているということだろうか。記事には新潟県の最高峰なんて書かれているが、登山的には白馬大池から白馬岳…

夏山本番

甲信地方も梅雨明けして、いよいよ夏山本番。[南岳小屋]のホームページの今日の日記には、素晴らしい夕焼けの写真が見られる。平地ではちょっと見ることができない、高山ならではの豪奢な黄金の夕焼けだ。見ているうちに、開高健の『輝ける闇』の一節が浮…

北ア・ネット

これまで有料会員にだけ公開されていた[北アルプスブロードバンドネットワーク]のコンテンツが無料で利用できるようになったと、南岳小屋のホームページにアナウンスされていたので、さっそく登録してのぞいてみた。加盟小屋のライブ映像や近況報告が嬉し…

夏山シーズン

週間天気予報を見ると来週は晴れマークが並んでる。ようやく梅雨明け。いよいよ本格的な夏山シーズンの到来。さてさて、今夏のメインプランのアプローチ状況はどうなっているかと、南ア山岳路線の情報を見て愕然。頼みの奈良田〜広河原線は何と全面通行止め…

白山

日曜日は梅雨の晴れ間に白山登山。登山口まで車で入れる最後の日曜なので、天気予報を見てこれは行かない手はないと、前夜別当出合まで入る。翌朝は7時過ぎから観光新道を登って室堂へ。ところが稜線に出た頃から体調悪く、いつもより1時間遅れて室堂着。…

夏山プラン

夏が近づいてくると、夏の山の計画が頭の一角を占めるようになる。もちろん夏山といえば、日本アルプスだ。加えるに、白山や乗鞍・御嶽・八ヶ岳などの2500mを超える山々だ。厳しい高山も安定した夏空の下では、雄大な風景と清澄な自然を存分に楽しめる理想…

摩耶山

昼から、久々に摩耶山の黒岩尾根を登る。登り口で時計の秒針がジャストになるのを待ってスタートし、上の公園まで久しぶりにタイムトライアル。時たま小雨がぱらつく湿度の高い日で汗まみれになりながら、1時間をちょうど2分切って到着。1分30秒記録更新…

ハクサンフウロ

Geranium yesoense var.nipponicum 種から育てたハクサンフウロ。日本に自生する代表的なゲラニウムの一つ。白山で最初に発見された、白山の名を冠した数ある高山植物の一つでもある。もちろん白山だけでなく、本州中部以北の高山・亜高山に広く分布する。去…

白倉山

今シーズンも一度はシロヤシオを見ておこうと、日曜は白倉山へ。前夜山麓の保養施設スメールの駐車場で車中泊して、庵ノ谷林道の登山口に入る。そこから稜線上の大熊谷ノ頭へはわずか30分という手抜きコース。稜線は風が冷たいので雨具を着て進む。花は山ツ…

林道新緑

昨日の登山で登山口へのアプローチに使った不動小屋谷林道は、とんでもなく長い林道で、急なカーブが嫌になるほど続く。千仞の谷に面するすれ違いも難しい道には、ガードレールとてなく、運転が苦手な人にとっては、このアプローチこそが登山の核心と言えそ…

釈迦ヶ岳

終日の快晴を利して大峰山脈南部の秀峰、釈迦ヶ岳に登ってきた。今日は久々にK氏と同道。氏はスキーのベテランにも関わらず、山スキーにつきものの悪雪や転倒を忌み嫌って、頑としてこの迷えるヘボスキーヤーの誘いに応じないのは、はなはだ遺憾とするとこ…

高山スキー

めったにない好山スキーコースを見つけた。標高約2800mから始まる、見るからに広々とした、へっぴり腰スキーヤーにも優しい斜度の、奇跡のようなロングコース。いやー、行ってみたいなあ。けど、これはもう高山スキーの領域。行程も長く、2度の徒渉があり…

願教寺山

上天気の金曜はまた山へ出奔(^^;。2002年以来毎年この時期に訪れている石徹白の最奥の山域をめざす。寡雪の今年はきっと林道の除雪も早いはずで、あわよくば大杉登山口まで車で入ってと前夜石徹白に入ると、林道は中居神社下の入口から少しで進行不能に。こ…