釈迦ヶ岳

 終日の快晴を利して大峰山脈南部の秀峰、釈迦ヶ岳に登ってきた。今日は久々にK氏と同道。氏はスキーのベテランにも関わらず、山スキーにつきものの悪雪や転倒を忌み嫌って、頑としてこの迷えるヘボスキーヤーの誘いに応じないのは、はなはだ遺憾とするところ。十津川村旭から林道不動小屋谷線を走って、峠の登山口から山頂を往復というお手軽コース。コースの大半を占める広闊な尾根は、まるで芝生のような丈の低い笹に覆われ、まばらに立ち並ぶブナや針葉樹の大木の間を、萌え出たばかりのバイケイソウの瑞々しい噴水に飾られたトレイルがゆったりと通じる。抜けるような青空の下、終始開放感あふれる登高を楽しむことができた。山頂の釈迦如来像は修理中とかで留守だったが、代わって南北の大峰の山々の眺めが今日はひときわ鮮明。双眼鏡をのぞいて曽遊の峰や尾根を探して遊んだ。
広闊な尾根と釈迦ヶ岳(拡大)
花はまだマンサクだけ
寄り道した深仙宿と大日の鋭鋒
この山の鹿はあまり人をこわがらない