摩耶山

 このところ消化器の調子が悪くて山の気分が盛り上がらない。この週末は本格的な雪の来る前の鈴鹿をテントをかついで歩いてみるつもりだったが、日本海の小さな低気圧で近江北半の天気が今一つなので日和ってしまう。穏やかな光が降り注ぐ冬枯れの樹林は美しいが、曇り日には薄ら寒い印象ばかりが先に立っておもしろくない。
 神戸はいい天気なのでせめて一汗かいておこうと、午後から手近な摩耶山に向かう。今日はいつもの末端からの黒岩尾根コースではなく、支尾根を登って黒岩尾根に乗るバリエーションルートに取りつく。地図の上ではルートが特定しづらいので、eTrexトラックログを取っておくのも目的のひとつ。
 急な細尾根をえっさえっさ登って黒岩尾根道に合流。途中からアドベンチャーコースを経由して天狗道に移り、久しぶりにこのメインルートを下る。驚いたことに4時でもポツポツ登ってくる人がいる。掬星台まで行けば下りのケーブルがあるから、神戸市民の格好のトレーニングコースになっているのだろう。
 布引谷に下り、分水嶺越え林道を車に戻ると、久しぶりに歩いたせいか、最近いいものを食ってないせいか、えらく疲れてしまった。遅くなって、汗をかいた体も冷えている。帰って急いで熱い風呂を沸かしてザブン。遠くの高い山も近くの低い山も、山の後の風呂の気持ちよさは一緒。 
黒岩尾根のバリルートと天狗道GPSログ
深山幽谷のような六甲の峰と谷