宝珠尾根のブナ

 土曜日、下山に使った大山の宝珠尾根はすばらしいブナの宝庫で、特にコースの後半は行けども行けどもブナの純林が続いて、大山のブナ林は西日本一の評判を実感したことだった。ところで、中腹ですれ違った地元の人と覚しいおばちゃん、当方がカメラをぶら下げているを見て曰く、「今年は黄葉がぜんぜんダメですね」。本格的なブナ林にかかる前だったので、頭をひねりながら行くと、なるほどその先の尾根のブナはみんな黄葉せずに茶色くなっている。今年は条件が悪かったのか、ブナの黄金の黄葉は不発のよう。けれど、それを補って余りあるのが、下草の黄葉。ブナの森の林床は明るい金色に彩られて、白いブナの幹、海老茶色の梢の色合いとともに、暖色の交響で目を喜ばせ、心を踊らせて止まないのだった。
 秋の山の楽しみ、ここに極まれり。

▼宝珠尾根のブナ林
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