HP更新・北アと南ア

 超久しぶりに親サイトを更新した。御嶽と南アで撮ったパノラマを[山岳パノラマ館]に追加したのだ。ブログを始めてからホームページの方が疎かになってしまっているが、開設以来10年(7月3日が開設10周年だったけど、気づかずに過ぎちゃったな)、最初の頃の勢いを無くして沈滞著しかったので、これもまた良しか。ほぼ毎日、何か実のあることを書きつけようと夜、パソコンに向かう新しい習慣は、自分のある部分を確実に活性化している。いつまで続くか、どこへ向かうのかは、予測できないが。
 さて、今日書きたいのはそのことではなく、山のパノラマ写真の話。先日の南アルプスでは素晴らしい展望が得られて、それを数枚に分割撮影したのを、パノラマ作成ソフトで貼り合わせてアップロードしたわけだが、出来上がったのを見ると、今一つ面白くないのだ。何といえばいいか、スペクタクルさのようなものが欠けている。以前から何となく気づいていたのだが、北アルプスで撮ったパノラマに比べて、南で撮ったそれはあまり絵にならないのだ。なぜだろうと考えて、幾つかの理由が思い浮かんだ。
1)北アは峰が連嶺を成していて山のシルエットが途切れずに続いているのに対して、南アは一つ一つの山が大きく、それぞれが隔たって独立して聳えている傾向が強く、一連なりのパノラマというよりも、距離感を感じさせる写真になる。
2)北アは幾列もの山脈が並行したり折れ曲がったりする地形なのに対して、南アは主要な山がほぼ南北に並んでいる。従って、北アでは山脈の連なりを各所で真横から眺めることができるのに対して、南アでは主脈の眺めが縦に折り重なってしまっている。
3)北アに比べて南アの森林限界は高いので、黒木に覆われた峰はどうしてもシャープさに欠け、鈍重に感じさせる。すなわちスペクタクルに欠ける。
 特に2が大きいだろうなあ。つまり、南アの主稜線上の山からは南アの理想的なパノラマを撮るのは難しい。撮れるとしたら、主脈から離れてその南北の連なりを東西から眺めることのできる相応の標高の山、ということになるだろうか。南アの最上のパノラマポイントをカシミールで探し出して、一度訪れてみるのも楽しそうだ。