林道新緑

 昨日の登山で登山口へのアプローチに使った不動小屋谷林道は、とんでもなく長い林道で、急なカーブが嫌になるほど続く。千仞の谷に面するすれ違いも難しい道には、ガードレールとてなく、運転が苦手な人にとっては、このアプローチこそが登山の核心と言えそうな危うさだ。しかも、林道を取り巻く山肌は今、けぶるような新緑で美しく、そこにまだ盛りの山桜の薄ピンク、萌え出た葉のエンジが加わって、目を引かずにはいない彩りだ。すなわち、この季節、林道走行はさらに危険の度を加えるだろう。新緑の林道はスリリングだ。
不動小屋谷林道の新緑と山桜(拡大)