権現岳山行アルバム

▼幕営地の夜 ▼明けゆくテントサイト ▼編笠山下部の岩塊斜面 ▼編笠山の登りから見下ろす青年小屋とテント場 ▼山頂はガスの中 ▼朝日を浴びる権現岳と青年小屋 ▼岩塊斜面と青年小屋 ▼青年小屋と編笠山全景 ▼編笠山を見下ろしながら鎖場の登り ▼屹立するギボシと…

八ヶ岳・権現岳

好天予報の土日は、K氏と今年最初の夏山幕営に出かける。もう9月だが、このところ蒸し暑さが戻って、遅れた梅雨明けで短かった夏山シーズンの帳尻を合わせてくれているよう。高速の休日割引とともに、この機会をありがたく利用させてもらう。 去年の天狗岳…

摩耶山

このところ絶好の夏山日和が続いているというのに、まだこんな所でうろうろしている。天気の心配はなくても、行き帰りの渋滞を思うと腰が重い。夏山の盛期は短いから、とりあえず山優先で突っ走るのが正しい山屋というものだろうに、まったく以て敢闘精神に…

摩耶山

久々に摩耶山の黒岩尾根を登る。長引く梅雨の晴れ間の尾根登りは、風弱く、湿度高く、消耗甚だしく、アルプストレーニングに最適。とはいえ、とてもタイムトライアルをやる余裕はない。息絶え絶えに登っていると、道の脇にはなぜかキノコが多く、赤や黄や白…

夏山仕度・大型ザック編

山登りを始めて以来長らく使ってきた大型ザックが傷んだ。以前、ショルダーベルトの付け根の縫いつけが取れたことがあって、嫁さんに縫ってもらって対応していたのだが、今度は腰パッドの中のウレタン?が寿命のようで、劣化した黒い粒がたくさんこぼれ出て…

夏山仕度

南九州が梅雨明け。桜島の煙が夏雲と競い、知覧の白い庭も輝いていることだろう。関西も週間予報を見ると、木・金に少し崩れる以外は晴れマークが並ぶ。来週末あたりから梅雨明け気配濃厚。すなわち今年も心踊る夏山シーズンの幕開けが近い。 去年の8月は御…

百名山禍

日曜の登山。行者還トンネル西口から稜線までの登路の荒れが気になった。去年よりもずいぶん荒れたようだ。大峰は深田百名山にラインアップされていて、南北に長い大峰山脈の最高峰である八経ヶ岳は、当然百名山ハンターの皆さんの標的になる。メイン登山口…

弥山・八経ヶ岳

梅雨入り直前の晴れの日曜は近畿最高峰へ。去年の同日と登るのも行き帰りも何もかも同じルートで。前回の鈴鹿といい、最近山の選択がルーティン化してきている。自分の登山も開拓期から安定期に移ったということか。というほど、たくさんのルートを歩いたわ…

鈴鹿 藤原岳・御池岳一泊周回

土日はK氏を誘って、去年日帰りで歩いて良かった藤原岳・御池岳の周回コースにテントを担いで出かけた。 歩き始めが正午と遅くなったのと、前日までの雨で茶屋川の水量が多かったため、茨川から藤原岳の西尾根に取りつくまでに時間がかかる。左岸斜面の荒れ…

乗鞍岳

引き続く快晴の土曜は乗鞍岳へ。氷ノ山一辺倒の箱入り山スキーから、エイヤっと中部山岳の高山にハードルを上げてみる。休日割引の後押しもある。イチかバチかの賭に出たわけだが、結果は凶と出た。登りはヘロヘロ、下りはボロボロ。ほとんど通用せんのであ…

氷ノ山横行コース

水曜は日韓戦。きっと見てしまうだろうが、ナショナリスティックな感情の発動を嫌いつつ、それでも一喜一憂せざるを得ないのがシンドイ。特にやられた時にしばらく心を占めるくすぶりと、それを鎮火すべくあれこれひねくることになるに違いない小理屈が鬱陶…

氷ノ山・横行コース

上々の予報の木曜は山に出奔。今年の寡雪ではかなり奥まで道が開いているのではないかと期待して横行林道を進むが、意外に平家ヶ城休憩所の先でデブリに阻まれる。軽トラが1台。スキー靴の足跡が続き、先行者がいるよう。そういえば去年4月に同じコースで…

登山靴崩壊

他でもない登山靴が壊れていたのである。先日の登山での話。 上天気に気分よく登山口に入り、さあ出発と靴を履いた時、異常に気づいた。靴底が不安定で足がぐらぐらする。どうしたんだろうと登山靴を見て驚いた。靴本体とソールの間のミッドソールに大きな亀…

三周ヶ岳山行アルバム

▼ようやく県境稜線が近づいた ▼上谷山に傾く陽 ▼頂上に朝日を受ける上谷山 ▼金ヶ丸谷と北の峰々 ▼ブナ斜面の光と陰 ▼朝日を浴びる夜叉ヶ池山 ▼三周に続く尾根 ▼稜線の輝きに向かって ▼振り向くと上谷山が大きい ▼稜線の東側は激しく切れ落ちている ▼鞍部の向…

三周ヶ岳

土日は久々に両日とも好天の予報が。好機逸すべからずと越美国境稜線にテントを張って、三周ヶ岳と美濃俣丸、県境の2雄峰を往復するプランを実行に移す。数年前、三周ヶ岳を日帰りした時、ブナの多いたおやかな国境稜線が幕営を誘うが如くであったのが心に…

氷ノ山県境尾根の巨木

先日の氷ノ山登山の際、戸倉コースで最大と思われるミズナラの巨木の幹周を、あり合わせの細引きで計測してみたことは既に書いた。印をつけた細引きを帰ってからメジャーで計ってみた結果は、何と3m80cm。環境省の巨樹・巨木林調査要綱では、「地上から約1…

氷ノ山戸倉コース・坂ノ谷コース

日曜は今年2度目の氷ノ山。いつもの戸倉コースを登り、坂ノ谷コースを下るという周回コースへ。 前回通り戸倉トンネルからの旧道は盛大に凍結しているが、側溝からあふれた雪解け水が道の右側を舐めているので、バシャバシャその中を歩いていく。峠道に入る…

氷ノ山戸倉コース

土曜は今年初めての氷ノ山。戸倉峠から長大な県境尾根を登って三ノ丸に至る戸倉コースへ。ライブカメラで確認していたが、戸倉トンネル手前から入る旧道はきれいに除雪され、それは意外にも旧隧道まで及んでいる。道路脇に切り出した丸太が山積みされ、その…

明神平雪中幕営アルバム

▼あしび小屋も厳冬の姿 ▼天理大小屋下のブナ林にテントを張る ▼さっそく真っ白なブナ林を散策 ▼雪過天青の明神平 ▼霧氷樹夕景 ▼夕陽を浴びる明神岳 ▼前山斜面落日 ▼夕陽に染まる明神平 ▼輝く朝のブナ林 ▼凍りつく桧塚奥峰への斜面 ▼桧塚奥峰への斜面2 ▼桧塚…

明神平雪中幕営

週末は今年最初の山に。流感のせいで例年になく遅い初登りだが、K氏のリクエストで明神平にテントを張ることにする。勝手知ったる明神平とはいえ、折からの寒波襲来でちょっとした耐寒訓練モード。 久しぶりに全部載せの重荷で、大汗をかいて明神平に登り着…

厳冬

ここに来てにわかに山岳遭難のニュースが増え始めた。雪崩もあるが、滑落事故が多いのは天候の厳しさを思わせる。滑落のあったのは、中央アルプス檜尾岳、北アルプス槍ヶ岳・西穂高岳、東北の大朝日岳、いずれも低温・強風などの悪条件に足をすくわれたのだ…

鈴鹿の笹

先日訪れた鈴鹿イブネの笹の衰え具合は驚くべきものだった。イブネといえば、御池岳奥ノ平とともに背丈を越えて視界をさえぎる笹の海のせいで、かつてはベテランしか踏み込むのを許されない特別な秘境というべき場所だった。西尾寿一の『鈴鹿の山と谷』には…

鈴鹿イブネ・タイジョウ

雪が来る前の冬枯れの樹林を歩いておこうと、半年ぶりに鈴鹿へ出かけた。 前夜、黒丸パーキングに車中泊して朝、旧永源寺町甲津畑の岩ヶ谷林道入口に入り、8時半歩き始める。千種街道には枯れ葉がたっぷり散り敷いている。今日はマイナールートを歩いてみよ…

根雪

今週に入って肌寒い日が続くと思ったら、山はすでに冬になっていた。ライブカメラをひと巡りすると、中部の山岳は白く輝く頂稜とまだ黄葉を残した山麓との対比があざやかだ。一月前に仙丈や白山で楽しんだ草紅葉ももう根雪の下。山の季節が移るスピードは、…

三ノ峰

連休後半の日月は絶好の登山日和。新しいカメラの試写に紅葉登山を、というK氏のリクエストに応えて、まだしも人の少なそうな白山連峰の三ノ峰に登る。12日は越前大野でうまい蕎麦を食ってから、打波谷を奥まで入り、小池公園でキャンプ。翌朝、テントを撤…

白山余録

▲以前から気になっていた登山道でちょくちょく見かける不思議な模様の石。どうやら貝の化石だったようだ。以前に紹介したオーソコーツァイトと同じ手取層群の石だから、恐竜時代の貝殻。こんなものを踏みながら登るとは何たる贅沢。できれば頂いて帰りたいと…

白山錦秋

秋晴れの土曜は白山に登った。今年は初夏の白山登山はブヨをおそれてパス。代わりに去年良かった秋の白山を楽しむことにする。前夜市ノ瀬で車中泊して、バスで別当出合に入り山頂を往復。観光新道を登り、トンビ岩コースで南竜を経て、砂防新道を下った。 山…

初冠雪

寒いと思ったら、山は雪になっていた。朝方見たライブカメラの槍ヶ岳は薄く雪化粧している。9月に冠雪するのは数年ぶりだそう。山はこの時期、天気次第で一気に冬になる。 山の初雪といえば、思い出すのは数年前の10月初旬、南アルプスの便ヶ島を起点に2泊…

山座同定

高度と天候、澄んだ空気にめぐまれた山頂に立った時、山好きの楽しみは、遠く近くに見える山影の一つ一つに正確な山名を指摘し、またそのために持てる山の知識と経験を動員して思案すること、すなわち山座同定にとどめをさす。 先日の仙丈ヶ岳でも条件にめぐ…

仙丈ヶ岳

南アルプスの仙丈ヶ岳にK氏と登ってきた。前日、北沢峠のバス停から歩いて10分の駒仙小屋(以前は長衛小屋といったけれど、峠の長衛荘との混同を避けたのだろう)にテントを張って軽い荷で往復という、前回の八ヶ岳以上のお手軽プラン。深更小雨があったが…