「疲れて夕暮近くやっと小屋に着いた。小屋には予想通り誰も居なかった。 『番人無しで約十人位しか泊れなくて、水に不便で汲んで来るのには西北に少し下り、片道七分位かゝる。其処を利用する者は少なくA岳とG岳の鞍部に在る』 そのような事が、予め僕の…
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