パノラマ浅間

 登山にいつも伴っているレンズは所謂標準ズーム一本のみ。35mm判換算で27-105mm相当のものなのだが 、ほとんどの山はこれで不足を感じない。ただ、先日の浅間山は別で、外輪山の峨々たる連なりとカルデラ底の広がり、そして煙を上げる本峰火山を収めようとすると、広角端27mmではまったく役不足。超広角レンズ、いや魚眼レンズが必要だったかもしれない。
 そこで何カ所かで奥の手を繰り出した。カメラを構えたまま体を少しずつ回転させて風景を連続撮影するのだ。それを帰って無理矢理貼り合わせてパノラマ写真をでっち上げる。ArcSoft Panorama Makerという便利なソフトがあって、絵の一致点を検出して自動で貼り合わせてくれるし、自動が無理な場合でも一致点をこちらで指定してやることで、ほとんど継ぎ目が分からずに接合することができる。広角で撮ると写真の両端はかなり傾くのだが、それも絵をカーブさせて見事に連続させてくれる優れものだ。ただしその場合は地平線もカーブしてしまうので、標準以上の画角で撮るのが望ましいが、今回のように被写体が近い場合はそうもいかない。
▼遠見ノ頭の手前から
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▼黒斑山から
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▼蛇骨岳から
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▼草すべりの上部から
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