ヒサカキ


 春の匂いの元凶発見。やっぱりヒサカキの花。榊に似て、もう少し小さな葉が密についた低木の枝に、白い小さな花がびっしり。壺型の一見可愛い花なのだが、近づくと例の強烈な匂いが鼻を衝く。一旦気がつくと、仕事場の窓から見える裏山の斜面にもしっかり生えている。道理で、よく匂うはずだ。蝿を媒介者とする花、たとえば世界最大の花として知られるラフレシアやある種の蘭には、臭気を発するものが多いというが、ヒサカキもまたこの匂いで蝿を呼び寄せているのだろうか。