ナニワイバラ

Rosa laevigata モッコウバラと並ぶ、うちのフェンス用バラのもう一方の雄、ナニワイバラが満開だ。これも中国原産の原種バラなのだが、宝永年間に大阪の商人が輸入して広めたことからこの名がついたという。アメリカでもチェロキー・ローズなどと現地の名で…

二色椿

この季節、庭ネタは尽きない? 鉢植えの椿に咲いた色違いの花。白っぽい方が本来のこの品種「春の台(うてな)」の花。もう一方が、地のピンクが濃く、花弁に白い縁取りの入った覆輪花。いわゆる枝変わりという現象で、特定の枝に咲く花だけ、様子が違う状態。…

オールド・ブラッシュ

Rosa chinensis 'Old Blush' 大鉢でしどけなく咲いているチャイナローズのオールド・ブラッシュ。雨の多い中国生まれのバラなので、きっと黒点病にも強いはずと導入したのだが、とんだ短慮だった。簡単に黒点病にかかり、殺菌剤を使わないうちでは、夏にはほ…

モッコウバラ

Rosa banksiae ゴールデンウィークに合わせるようにモッコウバラが咲き始めた。フェンスの上に這わせたのが年々立派になり、たくさん枝を垂らして、その枝にこの時期、びっしり黄色の八重の花をつける。下から見上げるとまるで花の滝だが、一つ一つの花房を…

ゲラニウム

Geranium 'Tiny Monster' 咲くたびに報告していてはキリがないが、またゲラニウムネタ。タイニーモンスターは、オクソニアナムに劣らない暖地向きの優秀品種。サンギネウムとプシロステモンの交配種で、葉と姿はサンギネウムによく似て倍ほど大きく、花はプ…

ティアレラ

Tiarella 'Spring Symphony' 門の日陰でティアレラが開花中。少し前から注目され始めた植物で、ユキノシタ科、ツボサンゴの近縁らしい。といっても、ツボサンゴ自体があまりなじみのない花なのだけれど。白や薄ピンクの繊細な花穂を春に伸ばして、日陰の空間…

ゲラニウム

Geranium oxonianum 'Lace Time' 庭植えのゲラニウムが咲き始めている。大きな花でも派手な花でもないが、端正で可憐な花はやはり魅力的だ。特にこのオクソニアナムという種類は、ポツポツと咲く花の期間が長いし、葉も早くから遅くまで青々して、株の形もこ…

草紙洗

日曜日に三木のホームセンターで、以前から欲しかった草紙洗を見つけて購入。売れ残りの苗木のなかに、ひっそり花を咲かせていた。椿苗としてはずいぶん安い値段なので、細々と頼りない苗だが連れ帰る。江戸時代からある古典椿の一つで、名前の由来は謡曲の…

ホスタ動く

ホスタ(ぎぼうし)の芽出し。しかしエライことになってるな。これで葉が展開したら、どういうことになるんだろ。適当な半日陰に植えてやれば、世話いらずで育つ魅力ある宿根草。日本生まれの園芸植物では最優秀の一つじゃなかろうか。世界中でもてはやされ…

最初のゲラニウム

Geranium biuncinatum 今年初めてのゲラニウムの開花。といっても冬の間、グリーンハウスに置いてたものだから、まあフライング。[Geranium Web]さんから種を購入して育てたゲラニウム・ビウンキナツムは耐寒性のない種類だが、無加温室でちゃんと冬越しし…

花盗人

ほころび始めた紫木蓮の蕾が、朝見ると無残な姿に。花びらが半分ちぎれたり、ほとんど蕊だけを残して無くなっているのもある。芋虫か何かの仕業かと枝を探してみるが、まだ葉も出ていないこの時期、新芽を荒らす幼虫が活躍するには早過ぎる。よくよく眺めて…

芽出し時

今日で庭の春仕度はほぼ完了。といっても、はびこり始めた雑草をざっと抜いて、牛糞堆肥やバーク堆肥をすき込んで、土を整えただけ。堆肥は3袋ほど使ったが、有機質が混ざった土はしばらくは乾きやすいので、時々水撒きをしてやった方がよさそう。後は、気…

早春小景

季節の帳尻を合わせるように俄かに舞い戻った寒さが続く。庭の花たちの春支度にもきっと急ブレーキがかかったに違いないと、セーターをもう一度厚めのものに戻した自分に引きくらべて考える。けれど、マクロレンズを付けたカメラを片手によくよく見て回ると…

スリット鉢

まだ寒気が残って今一つやる気が湧かないが、花が咲き始めてからでは遅いので、今日は落葉ツツジ類の鉢土替え。ミツバツツジや有鱗片ツツジが好きで、山取り株・種から育てた株・買ったもの、けっこうな鉢数がある。びっしり根の張った鉢土を熊手で思い切っ…

クリスマスローズ

雑草と落ち葉にまみれたまるで自生地状態のうちのクリスマスローズたち。恥ずかしげにうつむいて咲いているので、花をアップで撮るには這いつくばらなくちゃならない。ふと見ると、犬の糞が転がっていたりするから、上から大雑把に撮っておしまい。 でも考え…

ネコブセンチュウ

昨日、クレマチスの土替えをした際に、根に幾つもこぶができているのを発見。もう慣れっこになってしまったネマトーダの被害だ。古めのクレマチスの栽培書には、これを見つけたら抜き取って棄てるとか、他の鉢に移らないように隔離するとか、絶望的なことが…

ボーダー・フォーク

庭仕事の一日。午前中は帽子がほしいような日差し。3月初めとは思えない陽気で、腕まくりをして土掘り。花壇のパッとしない株を取り去り、窮屈になっている株を移動し、鉢で育てていたのを土に降ろす。1年間手入れをしていなかった土は、固くなり潤いを無…

土を買う

早くも春3月。といってもまだ寒さ厳しく、土いじりを始めるのはもう少し先というのが例年の庭ごよみだったように思うのだが、記録的に暖かい冬を過ごした今年は、草花の動きも当然早く、今日から本格的に庭仕事を始めることにする。 手始めに三木のホームセ…

セロジネ

どこかなまめかしいセロジネの花。蘭は花が長持ちするのも魅力の一つ。種類によっては一月以上咲いているものもある。セロジネ・インターメディアは今が一番きれいだ。

セロジネ

Coelogyne intermedia 室内温室でいつの間にか咲いていたセロジネ・インターメディア。育てやすい蘭、セロジネのなかでも一番普及している種類で、原種のクリスタータとマッサンゲアナの交配種とか。去年までは数本花穂を垂らしていたと思うのだが、植えつけ…

クリスマスローズ

Helleborus niger クリスマスローズが咲き始めた。純白のニゲルという原種。日本ではキンポウゲ科ヘレボラス属全体をクリスマスローズと呼んでいるが、本来、ヨーロッパでクリスマスローズというのは、このニゲルのことを言うらしい。名前の通りこの種は、イ…

マンサク

Hamamelis x intermedia 気がつけば早くもマンサクが咲いている。オレンジ色のそっくり返った糸くずのような花が、固まって枝のあちこちについている。まったく花らしくない姿だが、わずかにいい匂いがするからやはり花だ。春先の大峰でよく目にする、黄色い…

国華園カタログ

国華園から春のカタログが届いた。黙っていても季節にはカタログを送ってきてくれる苗屋が何社かあるのは嬉しいものだ。和泉市にある大きな店で、名前の通りもとは菊屋さんだったようだ。今でも秋には菊の全国コンテストを開催しているが、それだけでなく広…

英国の庭・日本の庭

昨夜録画しておいた、英国のコッツウォルズ地方の庭を巡る暮らしを紹介したBSの番組を見るに、うらやましさ限りなし。確かにかの国は、園芸家の天国と呼ぶべき祝福された土地だ。 庭と住環境、町並みに対する感覚的な洗練、文化的な蓄積はもちろん第一にあ…

バラ苗

Alsys-Rosesからバラの大苗が届いた。12月初めに届くはずだったのが、パテントを持つオースティン社と生産者がトラブったとかで、年明けになってしまったもの。その間こまめにメールがあり、価格もパテント薔薇にしてはリーズナブルなので、ナーセリーに不満…

花壇の防寒

ウッドデッキの足元のささやかなボーダー花壇の冬支度。というか、もうとっくに真冬なのだが、今年は暖冬でいつまでも葉が残り、刈り取るのをためらっているうちにこんな時期になってしまった。モシャモシャと盛り上がっているのは、宿根草の枝を刈り取って…

ゲラニウム

冬枯れ間近の庭で、しっかり葉を繁らせている宿根草のゲラニウム。とくに元気なのが、ゲラニウム・オクソニアナム(Geranium oxonianum)の仲間。このオクソニアナムはもともとの野生種ではなくて、違った種類のゲラニウムの間の自然交配種なのだそうで、そ…

温室の花

Coelogyne uniflora ▲ヒーターを入れた室内温室で咲き始めたセロジネ・ユニフローラ。以前集めていた小型洋蘭の数少ない生き残りの一つ。ヘゴ板に付けて、夏は柿の木の下にぶら下げているが、特に世話を焼かずとも毎年この季節に花をつける。花がそっくりな…

藤井竹外・落葉

○葉を掃く二首 其の一 晨に掃除をなし 昏に掃除す一庭 葉下る 暁霜の余吾が家 例によって減ず 読書の課九月の梢頭 十月の初(『竹外二十八字詩』巻之二) 今、まさに落葉盛んな時節。よく乾いた葉は、少しの風にも枝を離れて、庭にも通路にもウッドデッキに…

遅れてきた花たち

こぼれ種から育って、今頃開花を迎えているリナリアと三尺バーベナ。リナリアは数年前にChiltern Seedsで買ったもの、バーベナはいつからか庭にあるものだが、どちらも株自体の寿命は長くないものの、繁殖力は旺盛で、いつの間にか苗が色んなところにできて…