ボーダー・フォーク

 庭仕事の一日。午前中は帽子がほしいような日差し。3月初めとは思えない陽気で、腕まくりをして土掘り。花壇のパッとしない株を取り去り、窮屈になっている株を移動し、鉢で育てていたのを土に降ろす。1年間手入れをしていなかった土は、固くなり潤いを無くしているので、株間の土を掘り起こし、堆肥をすき込んでいく。
 こんな時に重宝するのがボーダー・フォーク。日本ではフォークはあまり使わないが、使ってみると実に役立つ道具だ。スコップよりも土起こしが楽にできるし、株の掘り上げの際も根を切ったり、球根をすっぱり切断したりする心配がない(ミミズにもやさしい)。隙間の空いたフォークなのに、土をすくうこともけっこうできる。春先の作業にはお勧めの道具。少し高いがイギリス製のものをネットで購入。一生ものと呼びたいような頑丈な作りが頼もしい。
 花壇の手入れは全体の3分の2ほどで切り上げ。残りの部分は地下の様子がいまいちはっきりしないので、芽が出てからにする。後は鉢の植え替えを少し。もう芽の動いているクレマチスの枝をほどき、枯れ枝を整理して土替え。こんがらがった枝はパズルみたいで、毎年必ず一本は芽のついた枝を切ってしまう。庭全体の春支度を終えるのに、後2・3日必要そう。春山の様子も気になるし、まあボチボチと。
Spear&Jackson Border Fork