2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

黄花壇

ようやく高性の宿根草が開花を迎えている。今年めだっているのは、ルドベキア・黄花ノコギリソウ・ヘリオプシスなどの黄色の花たち。去年までこの季節の主役だったタイマツバナは、今年は全体に衰えて花の数が半減してしまっている。次の冬は思い切った植え…

私的トマソン

店を開けているのを見たことがないのに、通り掛かるたびに看板が増えている山麓バイパス天王谷インター下のラーメン屋。名づけて「看板だけが増殖する無欲なラーメン屋」。イマイチ。

晩涼

いきなり蒸し暑さがやってきて、短パンTシャツの日々に突入。けど、少し早くないかい。まだ7月になってないし、蝉の声もしないのに。山家のこととて、夏日にも夜は裏山からひんやりした空気が流れてくるので、夕食後は蚊遣をくゆらせてデッキ酒。よく冷や…

ヘメロカリス

ヘメロカリスが咲いている。日本のノカンゾウ・ヤブカンゾウをはじめ、アジア・ヨーロッパに自生するワスレグサ属の原種を交配して主にアメリカで作出された多彩な園芸種。野山にある原種もそれなりに楽しめるのだが、園芸種はさすがに花も大きく、色も幅広…

泉 鏡花

鏡花の「歌仙彫」はこの季節の濃い緑の下で語られる一篇。舞台は黄昏の深川・冬木弁天堂。堂守の僧が額堂の下に佇む人影に声をかける。「 トぎよつとした體で、『はあ、』 と答へた、……薄茫乎と其の暗い中に、誰が描いたともなし額縁も無くつて立つた、痩せ…

イングマール・ベルイマン

BS1で録画しておいた「ベルイマンの監督術」というドキュメンタリーを見る。85歳のときに最後の映画として撮った「サラバンド」のメイキング。アメリカ娯楽映画のシチュエーションの生産工場みたいな現場とは対照的に、場面を構成する人の心と身体の動き…

返照

冬の斜陽とはるかに照応するような、夏至の陽光の照り返しが部屋の奧まで届く。アンセル・アダムスの冬のシェラネバダが暖色に染まった。

木下闇

若葉の季節を過ぎて、緑が濃くなり、息苦しいほどに繁茂して、山や街路にも深い陰影を落とすようになると、浮かんでくるのは木下闇(こしたやみ)、あるいは木の下闇という言葉だ。夏至前後の激しい垂直の光線が木々を光らせる日には、いよいよその下蔭は闇…

NIKON D40 ゴミ問題

午後はすっきり晴れて、いい風が吹くせいせいする天気になった。気持ちがいいので夕方、カメラを持ち出して空の写真を撮った。その写真がこれ。カメラのモニターで確認した時からある程度分かっていたのだが、実画像を見てさらにがっくり。世のデジタル一眼…

雉鳩

このところ毎朝庭にやってくるキジバト。変におっとりしたやつで、犬が吠えても人が近づいても平気な顔で草の実をついばんでいる。よくよく見ると、羽根の茶色と黒の模様や首の両側の青い飾りがなかなかきれいだ。キジなんていういい名前をもらっているのも…

天気図

気象庁のサイトから切り取った今日の天気図。弱いながらも高気圧が日本列島をおおっている。ところが同じ時間の雨雲レーダーを見ると、 近畿・中部・関東南部は雨雲の下。高気圧といっても緩ければ、その裾野は波乱含みということなんだろうなあ。その辺りの…

閑日

犬を洗った。 洗っているときは大人しいのだが。 その後が大騒ぎ。 半狂乱で転げ回る。

夏日

梅雨入り3日目。気象庁の担当官の舌打ちも聞こえてきそうな、まばゆい陽差しの一日。午後は自作ウッドデッキのオーニングの下で犬とまったり。手すりに並べたゲラニウムの鉢はよく咲いてるし、空にはしきりに燕の親子が飛び回ってるし、花壇には蝶が舞って…

入梅

○農功 農功五月 弦よりも急なり 牟麦 わずかに収めてすでに田を挿す 一夜園林 濯枝の雨 猫児山下 水 天を涵す 菅茶山の黄葉夕陽村舎詩巻ノ二から。茶山は単に花鳥風月の背景としての天候ではなく、生業との関わりのなかで自然現象をうたうことが多かった人だ…

展望荘

突然だが、オーバールックホテルを見つけた。スティーブン・キング原作の「シャイニング」を映画化したキューブリックが、ロケ地に選んだホテル。といえば、「ああ、あれ」と思う人も多いだろう。といっても、使われたのは遠景のみで、建物のアップや内部は…

夏山プラン

夏が近づいてくると、夏の山の計画が頭の一角を占めるようになる。もちろん夏山といえば、日本アルプスだ。加えるに、白山や乗鞍・御嶽・八ヶ岳などの2500mを超える山々だ。厳しい高山も安定した夏空の下では、雄大な風景と清澄な自然を存分に楽しめる理想…

摩耶山

昼から、久々に摩耶山の黒岩尾根を登る。登り口で時計の秒針がジャストになるのを待ってスタートし、上の公園まで久しぶりにタイムトライアル。時たま小雨がぱらつく湿度の高い日で汗まみれになりながら、1時間をちょうど2分切って到着。1分30秒記録更新…

ハニーサックル

Lonicera periclymenum 'Serotina' ラティスにまつわらせたハニーサックルのセロチナが咲いている。つまりは洋種のスイカズラで、日本に自生しているものよりだいぶ花が大きい。あれは下手に庭に植えようものならあっというまにフェンスを覆い尽くしてしまう…

ハクサンフウロ

Geranium yesoense var.nipponicum 種から育てたハクサンフウロ。日本に自生する代表的なゲラニウムの一つ。白山で最初に発見された、白山の名を冠した数ある高山植物の一つでもある。もちろん白山だけでなく、本州中部以北の高山・亜高山に広く分布する。去…

クラウディオ・アラウ『シューベルト・ピアノソナタ第19・21番』

クラシック好きといっても、散漫で非系統的な聴き方しかしてこなかったせいで、この年になっても新しい曲との出会いがあるのは、かえって幸いというべきだろうか。言うも恥ずかしいのだが、このところシューベルトの後期ピアノソナタを“発見”して、こればか…

破局噴火

NHK-hiで「スーパーボルケーノ」の再放送をやっている。アメリカのイエローストーンの下にあるマグマ溜まりがカルデラ噴火を起こすという事態を想定した、NHKとBBCの国際共同制作ドラマ。事実イエローストーンは、過去に気の遠くなるような間隔を置い…

葉壇

シャクヤクとジャーマンアイリスとバラたちの最初の開花が終わると、次にくるのは高性の宿根草のシーズン(ゲラニウムはまだずっと咲いているが)。けれど今はまだ花壇は伸長中の葉茎ばかりでただ青々している。夏のクライマックスに向けての、静かな期待の…

風雅舎

買い物のついでに三木の風雅舎に立ち寄る。ここは本場イギリスの園芸店もかくやと思わせる雰囲気のいい店。苗と花木の種類が多く、特に宿根草はここにしかないものも多い。苗の販売だけでなく、イングリッシュガーデン風の繊細な庭作りと管理でもよく繁昌し…

ゲラニウム・マグニフィカム

高性・大輪のゲラニウムでは、唯一花壇植えで2年目を迎えているマグニフィカム('Geranium magnificum')。ポピュラーなジョンソンズ・ブルーをはじめ、ロザニー、ブルー・サンライズなど幾つかの大輪種をこれまで植えてみたのだけれど、どれも一花咲かせた後…