ゲラニウム・マグニフィカム

 高性・大輪のゲラニウムでは、唯一花壇植えで2年目を迎えているマグニフィカム('Geranium magnificum')。ポピュラーなジョンソンズ・ブルーをはじめ、ロザニー、ブルー・サンライズなど幾つかの大輪種をこれまで植えてみたのだけれど、どれも一花咲かせた後、高温多湿の夏にあえなく討ち死にしてしまった。けれど、これだけは、[おぎはら植物園]さんの「強健種」というお墨付き通り、涼しい顔で2年目も芽を吹き、みごとな花を咲かせた。有り難や、有り難や、神は暖地のゲラニウム好きを見捨てなかったか、という気分。ただこの花は、原種ではなく交雑種であるためか不稔性で、この耐暑性を交配に生かす可能性は絶たれているようだ。他にも、当地でも恙なく育つのではないかと期待をかけている大輪種が2つほどあるのだが、まだ鉢苗と種の状態。暖地ゲラニアンの戦いは続くのである。