ハニーサックル

Lonicera periclymenum 'Serotina'
 ラティスにまつわらせたハニーサックルのセロチナが咲いている。つまりは洋種のスイカズラで、日本に自生しているものよりだいぶ花が大きい。あれは下手に庭に植えようものならあっというまにフェンスを覆い尽くしてしまうような雑草だが、こちらはそれほど野性味はないようだ。植えて3年目ぐらいでようやくフェンスに行き渡って、さほど多くはない花を着けた。さすがに園芸種だけあって、赤い蕾と白い花が入り交じった様子はなかなかあでやかだ。いい匂いがするのはスイカズラと同じ。吸い葛とはレンゲのように甘い蜜が吸えることからついた名のようだが、英名のhoneysuckleも同じ由来だろう。試しに細長いラッバのような花を一つちぎって根元を吸ってみると、なるほどかすかに甘みが感じられた。別名金銀花というのは、すぐに花びらが黄色くなり、白と黄が入り交じる様子を言ったものだが、これも洋種にもあてはまるようだ。ただ、こちらは花が華やかなので、花弁の衰えが早いだけとしか見えないのは残念なところ。