2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

一騎当千

出かける度に出し入れを繰り返すので、部屋はいつも片づかない。ボンベが転がっていたり、マットが収納からはみ出していたりする。でも、一つ一つがなくては大弱りするもので、使いやすさや丈夫さ、軽さなどを考慮して吟味したものだから、日常の道具以上に…

赤地利蕎麦

薬草好きの知人からアカネという触れ込みでもらった一株が、フェンス際でぐんぐん成長し、盛りには2mのブッシュになって、周囲の植物を脅かしている。それだけなら早々にお引き取りを願う所だが、秋に蕎麦のような花を株全体につけるので、伸びすぎた茎を…

シモバシラの花

数年前、山の帰りに三重のサービスエリアで買ったシモバシラ。日陰に植えたら年々株が大きくなって、この季節に純白の穂状の花をたくさんつける。冬、導管現象で枯れ茎に霜柱のような氷のマントを纏うことからその名のついた野草だが、花も清冽で気に入って…

豆を煮る

ゆえあって黒豆を煮ることになった。そこで、本やらネットを調べてみてわかったのは、黒豆というのは恐ろしく時間のかかる素材だということ。まず一晩調味料を加えた汁につけて、豆を膨らませる。その際、重曹と錆び釘もいっしょに入れれば、より柔らかくな…

姜尚中・森巣博『ナショナリズムの克服』

以前に読んだ姜尚中の『ナショナリズム』は、文章が一律に無表情で読みづらく、内容への共感の割には読後の印象が愉快ではなかったのに対して、これは文句なく面白い本だ。この人は学者としての作文よりも、ポピュラリティを意識した対話や討論を真骨頂とす…