毛虫禍

 去年あたりから毛虫がやたらと増えて困っている。昔からお馴染みの毛虫の代表格、マイマイガの幼虫が至る所についている。特にひどいのがモッコウバラで、取っても取っても枝やらバラを這わせているラティスやらに毎日幾匹かが見つかる。だんだん大きくなっているので、潰すのにも抵抗感を感じるようになってよけいに憂鬱だ。バラだけでなく、柿、ツツジ、ブルーベリー、ゲラニウムにまでいる。以前はこんなに大げさではなかったように思うのだが、これも気候変動の影響だろうか。最近ピカコーという、海藻から作った安全農薬を買ったのだが、アブラムシやハダニ、アオムシには効いても、毛虫には果たしてどうか。ほっとくと指ほどの太さになり、そうなるとほとんど小動物殺しの領域に入って、罪悪感さえ覚えるので、とりあえず見つけ次第殺生するしかなさそう。毎朝、ごみばさみを手に庭をウロウロするのが楽しからざる日課になっている。