春仕度

 さすがに今年は芽の動きも早いので、早めの庭始め。手始めに長らく植えっぱなしのゲラニウムを掘り上げて、重たくなった土にもみ殻・牛糞を混ぜ込んで改良。適宜株分けも。わざわざイギリスから取り寄せたオクソニアナムもあるので、念のために鉢に子株をバックアップしておく。
 株を掘り上げると、地上部だけでは分かりにくい健康状態が、地下の根の旺盛さに如実に反映されていて面白い。特に驚かされたのが、タイニーモンスターという種類の根茎のゴツさ。サンギネウムの血を引くこの園芸種は、オクソニアナムのようにまとまった株にならず、この時期はまばらに新芽が地表にのぞくだけの寂しい状態なのだが、掘り出してみるとその下には大きな根茎と太い根が眠っていた。
 なるほどなあ。毎年丈夫なオクソニアナムさえも圧倒する繁茂を見せるのは、地下に秘密があったようだ。これまでは窮屈なスペースで咲かせていたので、白のノコギリソウをどかせて新しい植え場所を用意してやることにした。