秋明菊

 今が盛りのシュウメイギク。名前は菊だけどキンポウゲ科の植物でアネモネに近い。年々株が大きくなって、1m近い花穂に秋、チャーミングな花をつける。欧米でもJapanese anemoneと呼ばれて、庭のいい場所に使われているのも、むべなるかな。最近では向こうでハデに改良されて里帰りした園芸種も流通してはいるが、やっぱり一重の白の清潔さは捨て難い。うちでは数年経ってもこの程度のボリュームだけれど、山の帰りに通った栃木の山村では、白だけでなくピンクや濃桃八重のこの花が、道端に雑草のように群がって咲いていて羨ましかったなあ。人目がなかったら、ゴッソリ抜いてきたかも。