砂利道掃除


 作って7年めの砂利道が最近ずいぶん荒れてきた。雑草がはびこらないようにと敷いた砂利なのに、春になると雑草におおわれてくる。少し砂利をかき回してみると石の間に詰まった土が出てくるから、これでは雑草が生えて当然。道の両側は枕木や余りものの階段石の堤防で、砂利の下には防草シートを敷いているから、本来は土から隔てられているのだが、7年の間にずいぶん入り込んでしまったようだ。
 こうなると砂利は掃除が面倒で、しばらく見て見ぬふりを決め込んでいたのだが、ようやく重い腰を上げた。端から砂利を掘り起こしていったんスコップで取り除ける。篩でふるって土を落とし、山にして積んでおく。数mの道から一輪車一杯の土がとれた。いやはやの一日仕事である。一山の砂利は後日水で洗って戻すことにする。
 花壇に道をつける時、砂利敷きを選んだのは写真集などで見たイングリッシュガーデンにあこがれていたから。出来上がったのは似ても似つかないものだったが、その頃は日本庭園用の玉砂利はあっても洋風の砂利は少なく、ホームセンターのネットショッピングでコッツウォルドストーンならぬチャイナストーンの、それでも何となく蜂蜜色風なのをやっと見つけて、何十袋か買って入れたのでそれなりに苦心の作事だ。今や蜂蜜色もすっかり褪せてしまった一山の砂利にはまだ働いてもらわねば。