エイヤフィヤトラヨークトル火山

 ニュースではアイスランドの火山噴火とばかりで、火山の名前が聞かれないと思ったら、こんなアナウンサーも真っ青のとんでもない名前だったのね。スペルはEyjafjallajokull。t がないようだが、アイスランド語の表記?
 ちょうど10年前の有珠山噴火以来、こんな時は情報源として頼りにしている「ある火山学者のひとりごと」にはそろそろさまざまな情報がアップされ始めていて、毎日のぞきに行かずにはいられない。今日紹介されていたこのページの写真群などはまさに保存版だろう。
 緯度の高いアイスランドの火山は氷河におおわれているから、噴火が起こると自然界の一番冷たいものと熱いものが直接接触する驚天動地の事態となる。氷河の融けた水が噴火口に流れ込み、マグマ水蒸気爆発という大爆発を起こすらしい。水が灼熱のマグマに触れて一気に気化し爆発的に膨張して、マグマそのものも木っ端みじんに吹き飛ばしてしまうという。そして、火口から噴煙が高く噴き上がり、火山灰を広くまき散らす。氷島大変、欧州迷惑というわけだ。
 それでも火山噴火は偉大な自然現象だ。壮大で苛烈で想像を絶して美しくもある。先のページを見ていると、たくさんの人の迷惑にもかかわらず、そんな感想が浮かんできてしまうのは自分ばかりではなかろう。