厳寒

 昨日の夕方ぐらいから気温が急降下し始めて、今シーズンたぶん第3弾の寒波に突入。今日などは冬将軍が氷のように冴えかえった抜き身を閃かせて、列島を睥睨しているような寒さ。いや、雪女郎が細い真っ白な指で手招きをしつつ、凍りついた懐に人を抱き込もうとしているような、と言おうか。あんまり寒いので外壁に吊した寒暖計をのぞいてみるとマイナス6度。暖房だけでなく内からも温めようと酒を呷っても一向に酔いが深まらないのは、雪山ならともかく家周りとしては、南大阪の平地育ちの自分にとってはたまらない値を見てしまったせいだろうか。
 ここにきてこの冬の筋金入りの正体がはっきりしてきたようだ。先日実地確認したように、中国山地の山もすでに積雪十分で、雪が落ち着けば素晴らしく伸びやかな遊び場が用意されているだろう。問題はいつ雪が落ち着くかで、近畿でも氷ノ山のような少しスケールの大きな山は、積もりたての雪ではラッセルに時間をとられて、山上への到達はおぼつかない。一方で、比較的山頂が近い比良や鈴鹿や台高では、ふかふかの雪にまみれてラッセル登山を楽しむのに今が絶好の機会ということになる。さて、次はどこの山で遊ぼうか。