驟雨


 先週に続いて曇りベースに雨混じりという予報の週末だが、麗らかに日射しが注ぐ朝も同じ。昨日の雨はお湿り程度だったらしく、鉢物が水切れ気味なのでジョーロを手にうろうろ。午後になってやはり突然の雨になったが、それに気づいたのは庇を叩く音で。もしかしたら空の途中までは雹だったのじゃないかと思わせる、特大の雨粒がボトボトと落ちてくる。雨脚も特太の白いラインを描いている。やがて沛然たる驟雨になって、どこかの雨樋から水があふれる音が響き始めた。やれやれ。
 今年は、先だっては強風が吹き荒れたし、どうも荒っぽい天気が多い。何年か前にもそんな年があって、春から大風に何度も見舞われて、庭は台風シーズンを迎える前に大いに乱れたが、今年もそんなことになるのだろうか。経済はもとより混乱、政治も相変わらず混迷、疫病まで流行る天下の大変が、天上にも及ぶとなればいよいよ黙示録的だが、これとて温暖化が原因とすれば結局すべて人間の咎ではないか。