暖冬?

 去年の今頃は長く続く強力な寒波の真っ最中で、登山どころではなかったのだが、寒波が過ぎた後は山に雪がたっぷり溜まり、3月4月は藪に悩まされない自在な雪原漫歩が楽しめるだろうという楽しみがあった。
 ところが今年は1月前半にまとまった雪が降ったきりで、しっかりした寒波は遠ざかり、そのうえ南岸低気圧のせいで山にも雨が降る始末。山の雪は目減りして、残雪期の様相すらある。もちろん残雪期ほど雪の貯金はないから、藪や地肌が復活しているところもあるかも。2週間前はタイミングよく天国的な霧氷を楽しんだ明神平も、すっかり平凡な風景に戻っているだろう。
 一時は2mに届こうとしていた兵庫県のスキー場も今やその半分以下だ。このままでは氷ノ山の山スキーシーズンも始まったと思ったらもう終盤ということになってしまうかもしれない。何とかもう一寒波二寒波。いやその前に、温かい部屋で傍目八目を決め込んでいる場合ではない、とりあえず今年の県境尾根の様子を見ておかなければ。