浅間山噴火



 久々に火山噴火のニュースが。未明に浅間山が噴いたという。関東方面には広範囲に火山灰も降ったらしい。掲示板「ある火山学者のひとりごと」をのぞくと、当然この話題でもちきりだ。浅間山の周辺にはたくさんの監視カメラが設置されていて、その画像の多くはインターネットにアーカイブされているので、夜空を焦がす迫力のある噴火映像を見ることもできる。ごく短い間隔で撮影された画像をつないだらしい動画で見る噴火はまるで大地の溶鉱炉だ。
 そういえば1週間ほど前、浅間の火口縁まで登って滑降を楽しんだレポートが山スキーメーリングリストに流れていたが、その際、風向きが変わって噴煙のなかに入り苦しかったとも書かれていた。もしもその時に噴火が起こっていたら、動画の様子から見て、噴石の直撃だったろうな。もっとも噴火の前日には警報が出て入山規制になり、鬼押ハイウェイも通行止めになっていたよう。さすがに浅間山はカメラだけでなく科学的な監視も行き届いた火山だ。
 と書いていたら、またメーリングリストのレポートが届いて、噴火の前日に浅間の斜面を滑った人たちがいたよう。午後に警報が発令され、噴火の前兆がぞろぞろ出ている時、その真っ直中に登山者がいたわけだ。火山国日本の登山者は火山に登る機会も多いが、これほどの噴火とのニアミスは珍しいだろう。