三ノ峰

 連休後半の日月は絶好の登山日和。新しいカメラの試写に紅葉登山を、というK氏のリクエストに応えて、まだしも人の少なそうな白山連峰の三ノ峰に登る。12日は越前大野でうまい蕎麦を食ってから、打波谷を奥まで入り、小池公園でキャンプ。翌朝、テントを撤収して登山口に移動し、鳩ヶ湯新道で三ノ峰を往復した。
 先週登った白山からすれば支脈の一峰であり、さして苦労せず登れるだろうと考えていたのだが甘かった。わずかに稜線にでた六本桧からしばらくと、黒坊上平の比較的平坦な尾根区間を除いて、あとはひたすら急登の連続。あわよくば別山までと考えていたのだが、三ノ峰に着いたときにはそんな気力は残っていなかった。やれやれと早い昼食をとってから来た道を下山。
 ただ紅葉は盛りに近く、とくに剱ヶ岩の前後でダケカンバやナナカマドの黄紅葉がみごと。笹原が主体になり展望が大きく開ける黒坊上平から上では、見下ろす周囲の山肌の紅葉が目を引く。また、霞みがちで遠望は上々とはいえなかったが、積雪期になじみの石徹白の山々の平時の青々とした姿も眺められて有り難かった。
 ハードなアスレチックコースながら、眺望と折々の彩りにめぐまれた鳩ヶ湯新道は、予想外に爽快な良コースだった。また季節を変えて登ってみたい。今度はできれば別山まで。
上小池から三ノ峰GPSトレース
三ノ峰への道(拡大)
剱ヶ岩手前のいろどり
打波谷源頭の黄紅葉と銚子ヶ峰
剱ヶ岩あたりのいろどり
剱ヶ岩の肩のダケカンバ林
黒坊上平と越前三ノ峰を見上げる
黒坊上平の尾根道を見下ろす
打ち重なる石徹白の山々
ようやく三ノ峰が目の前に
三ノ峰からの別山と大平壁