変わり種


G.×oxonianum 'Clarige Druce'

G.×oxonianum 'Clarige Druce'×self
 上がゲラニウムのオクソニアナムという種類の一園芸種'クラリッジ・ドリュース'の花。下はその自家受粉した種を播いて咲いた花。この種の自家受粉株は数株庭にあるのだが、他は親とほとんど同じ花が咲いているのに、一株だけこんな変わった花が咲いた。
 花の園芸種というのは、一般に違う種類を掛け合わせて作出されているものだから、できた種を播いても親と同じ花が咲かないのが普通。これはゲラニウムについても当然言えることなのだが、微妙なのは自分がもっぱら贔屓にしているこのオクソニアナムという種類。この種類は、本来エンドレシーとバーシカラーという2つの原種の自然交配から生まれた種類のようだが、その交配をなぞることで今ではたくさんのバラエティが作出されている。つまり園芸種なわけで、当然上記の法則があてはまるはずなのだが、自家受粉させるとなぜか親と同じ花が咲くことが多いようなのだ。そんななかこの星型の花はちょっと面白い存在かなと、咲き始めた一昨年から見守っているのだが、どうなのだろう。