ヤマガラ


 タムロンのスーパーズームで撮る庭に来る野鳥、その3。最初はほっぺたの白がよく目立ち、おなじみのシジュウカラかと思ったが、子どもたちが昔「パンダ鳥」と呼んでいた白黒2色のあの鳥とは違って腹には鮮やかな茶色が。ネット野鳥図鑑を見たら、同じシジュウカラ属のヤマガラだった。しだれ桜にとまっているのに近づいても警戒する様子がない。ふつうの野鳥ではとっくに逃げ去っている距離にきても、平気な顔で桜の蕾をつついている(オイオイ)。おかげでたくさん写真が撮れたが、ウィキペディアを見ると、なるほどこの鳥は人馴れしやすく好奇心旺盛だとある。鳥に好奇心がほんとにあるのかどうか知らないが、ヒナから飼わなくても餌付けで簡単に手に止まるようになるという。そんな性質を利用して、平安時代から芸を覚えさせるために飼育した記録があるようで、江戸時代にはヤマガラに芸を教えて見せ物にする商売まで生まれた。「芸をさせるために種が特定され飼育されてきた歴史は、日本のヤマガラ以外、世界に類例を見ない」そうだ。