粒状培養土

 先日ホームセンターの園芸コーナーを物色していて発見したのが標記の代物。名前の通り、ハイドロカルチャー用のハイドロボールみたいな粒状の土を主体にした用土だ。調べてみると、3年ほど前から出ていたもののようで、ネットではかなりの評判を呼んでいる。
 1袋数百円もする高級用土は敬遠していたので、これまで気づかなかったのだが、これは園芸用土としては画期的なものなんじゃないだろうか。主材は容易に崩れない粒状に加工した土だから、通気性は抜群にいいだろうし、この土には肥料分も入っているらしい。これに水をよく含むパーライトバーミキュライトという用土を混ぜて、保水力も両立させているらしい。通気性と保水力と肥料分、園芸用土に必要な要素をそのまま形にしてみました、というようなコロンブスの卵的な土。これまでなかったのが不思議だが、土を長持ちする粒に加工するのがきっと簡単ではないんだろうな。
 ネットでは特にクリスマスローズの愛好家に評判がいいよう。確かにけっして安くはない土だから、一年草よりも宿根草に使って長く土替えせずにすむというメリットを生かしたいもの。一般の園芸用土は品質がよくてもどうも半年ぐらいで性能が落ちてしまうようなので、2年ぐらいそのままでいいなら、コストパフォーマンスもそんなに悪くない。うちでもクリスマスローズクレマチス、ミニ薔薇辺りで使ってみてもいいかもしれない。ただ、小さな鉢では粒が大きくて乾きやすいだろうから、ゲラニウムには向かないような。