氷ノ山

 日曜はスキーを履いて氷ノ山の県境尾根へ。戸倉トンネル手前から新雪の積もった旧道をポクポク歩いて戸倉峠を越える。ログを取りたくてその先の林道から早めに尾根に取りつくと、稜線上はやはりまだチシマザサが埋まり切っていない。鹿のラッセル跡を追いながら、親指ほどの太さの笹を踏みつけたり、かいくぐったり難儀してしばらく前進。笹の根元の雪はまだスカスカで、これがスノーシューならもっとぼそぼそ沈んで大変だろうが、長さのあるスキーなら踏み板を掛けるように渡って行ける。スキーというよりも笹踏み板。もちろん体力の消耗は激しくて、徐々に高度を上げても笹は埋まる様子はないので、昔、三ノ丸と呼ばれていたという1182mと覚しいピークまで登り着いて根負け。植林地をシールをつけたまま適当に下降して林道に下る。
 林道も軟らかい新雪が深く、傾斜が緩いのでスキーが滑らない。結局ほとんど歩いて車に帰る。藪漕ぎと林道歩きとで疲れ果てて、もう戸倉スキー場でスキー練習する余力は残っていなかった。帰ってGPSのログを確かめると、旧三ノ丸のピークにもぜんぜん届いていない。この季節の戸倉峠からの氷ノ山は遠い。
戸倉トンネルから県境尾根GPSログ
雪の戸倉峠を越える
鹿のラッセルをたどって
まだ笹がうるさい県境尾根