花の伊吹山

 中部の天候は弱含みで登山はおあずけだが、たまには足弱の嫁さんを山上に引っ張り上げようと、思いついて伊吹山に登る。といっても、9割方は車のお世話になり、残りの標高差100mほどを遊歩道で山頂へ。駐車場は車の熱気で下界とさほど変わらない暑さだが、1377mの山頂はさすがに吹く風が涼しい。それよりも山頂一帯の花の多さ。アカソの臙脂色とシモツケソウのピンクの絨毯を基調に、ルリトラノオの青、メタカラコウの黄、シシウドの白をはじめ、覚えきれない植物が花模様を描く。そうそう、ハクサンフウロも少しだが咲いてたし、サラシナショウマの爽やかな白い穂の群落もみごとだったな。こんなに近くに、こんなに花にあふれた山があったとは。汗まみれの嫁さんも大満足で、山頂でサンドイッチをパクついてから機嫌よく下る。桑名・四日市辺りをフラフラ走って、湯の山温泉の希望荘で汗を流し、鈴鹿スカイラインの山越えで帰る。
アカソとシモツケソウの絨毯(拡大)
色んな花が入り交じって
山頂も花の海
サラシナショウマの大群落