ゲラ藪

 ゴールデンウィーク頃から咲き始めて、まだ咲いているゲラニウム・オクソニアナムとタイニーモンスター。今やほとんどブッシュ状態で、通路を丸々占領してしまっている。特にオクソニアナムの仲間はこの先しばらく花をつけ続ける息の長い種類。ただ、炎暑はやはり苦手なので、そろそろ伸びすぎた枝をスッパリ株元から切ってやって、すっきりした状態で夏を迎えさせるのが得策。すると、株元からまた瑞々しい葉を吹いて、秋口にはぽつりと花をつけたりもする。といっても、こう花が途切れなく咲いていると、なかなかバッサリとやるのが難しい。その辺の見切りのつけ方というか、捨象の妙がこの季節の園芸の醍醐味と言えなくもない。水分と温度に恵まれた日本の環境では、バラも宿根草も伸び過ぎる嫌いがあるので、この季節、庭の巡回に園芸鋏は欠かせないのだ。