海底断層

 昨日の能登地震は、プレート境界で起こる海溝型地震ではなく、能登沖の活断層が動いた、2年前のちょうど同じ時季に起こった福岡西方沖地震と同じタイプの、海底断層地震なのだそうだ。海溝型の巨大地震では、大津波が発生し、日本海沿岸に広く被害が及ぶ可能性もより高まるだろうから、大変な災害ではあるものの、まだしもというべきだろうか。それにしても、日本列島には陸上だけでなく沿岸にもたくさんの断層があるそうで、その多くは把握されていないのだという。存在が分かっていても、陸上の断層のようにトレンチを掘って、活動の間隔や最後に動いた時期を正確に確認するということは難しいに違いない。ちなみに海上保安庁のサイトには沿岸の海底断層を部分的に調査した[沿岸海域海底活断層調査]というページが公表されていて、これを見ると、大阪湾などは断層だらけだ。これらがもし動くようなことがあれば、この辺りもまた、かなりの揺れに見舞われることになるのだろう。去年、神戸市の耐震診断を受けて、震度6以上で倒壊の可能性大、という結果を頂戴した古家に住む身にとっては、益々以てロシアンルーレットの日々を送っている気がすることだ。