洞川梅林


 今日は陽差しが暖かく風も冷たくないので、犬を連れて近くの梅林に行ってみる。下界では桜が咲こうかという時期だが、有馬街道から六甲山に少し入った、標高350mのところにあるささやかな梅林には、まだ梅がしっかり残っている。しかし、3年前に見に来た時にくらべてずいぶん荒れてるなあ。下草がぜんぜん刈られてないし、枝も伸び放題。花見の人がいなければ、ほとんど廃園の雰囲気。神戸は政令指定都市のなかでも最悪の財政状況を誇る都市の一つなので、こんなところまでは手がまわらないのだろう。平野の交差点周辺で、夏には素晴らしい緑陰を提供し、町に風格を与えてきたポプラの大木の街路樹も、たぶん手入れの経費を嫌ったためだろう、全部切り倒されてしまったし、貧すれば鈍す、神戸からはどんどん潤いが失われている。市が見捨てたのなら、地元の人間が手分けして世話をするということも考えた方がいいのかもしれないな。