のだめカンタービレ

 フジテレビの「のだめカンタービレ」をときどき見ているが、上野樹里の弾いたふり(ですよね)は抜群。これまで、少なくないピアニストドラマがあって、水谷豊の英雄ポロネーズを嫌というほど聞かされたり、毎度つらそうに練習する小泉今日子の薄幸ぶりにつきあわされたり、色んな役者のピアニストを見てきたように思うのだが、こんな真に迫ったピアノアクションは記憶にない。前回のシューベルトの16番ソナタなど、画面を見つつ、思わず聞きほれてしまった。今日の「ペトリューシュカ」と「きょうの料理」のチャンポンの、憑かれたような弾いたふりもおみごと。それにひきかえ、玉木宏のラジオ体操みたいな指揮、何とかならんかなあ。ボディアクションにも役者の上手下手は如実に表れるということですな。