芦屋市立美術博物館

 芦屋の美術博物館で「モダニズム周辺」と銘打った古書市が開かれているので、のぞきに行ってみる。国道43号線から芦屋川に沿って走り、住宅街に少し入ったところ。1階のホールが古書市の会場で、少なからぬ人が本を漁っている。地元関連の本が少し多いかなという程度。山の本が目について、結局、多田繁次『兵庫の山やま総集編』、古い山の雑誌『アルプ』3・4号、水墨画を習っている母親のお手本用に『川合玉堂展カタログ』を買う。

畦地梅太郎の山男の版画。ちょっと欲しくなった

 同じ敷地内に小出楢重のアトリエが復元されている。最近岩波文庫の随筆集を読んだので、期待してのぞいてみるが、1階にわずかな調度が置かれているだけ。制作現場の臨場感はぜんぜんない。「撮影禁止」にするほどのこともないでしょう。家具に少し触れると警告のサイレンが鳴り出すのには参った。モダニズム風の外観だけ撮って、隣のカフェでお茶を飲んで帰る。
 こう見ると古民家風?